小説版Devil May Cry雑感

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<真うかつエピソード1948>
 本日は仙台帰りにバスの中で読んだ小説版「Devil May Cry」(著=後池田真也 監修=カプコン 角川スニーカー文庫)の感想等をチラホラと。

 この小説は文字通りPS2のアクションゲーム、「Devil May Cry」を下地に書かれた長編小説で、時代設定的にはゲームより大分前、主人公ダンテさんがまだ便利屋「Devil May Cry」を開いておらず、駆け出しの若造だった頃の物語となっております。駆け出しとはいったものの、そこはダンテさん、とにかく強いです。物語冒頭からして、軍用拳銃を構えた40人のならず者相手にフォースエッジ一本で軽く片付けるところから始まるし。

 しかし、この小説の中でのダンテさんは、現在の彼からは想像もつかないお茶目さんな部分を曝け出しており、例えば、買ったばかりのブーツの踵をうっかり割ってしまい、「・・・まだローン組んだばっかりなのに」と悲嘆したり、全く好みではない女と成り行き上同衾(笑)してしまい、朝になって何とかその場を取り繕うとして四苦八苦したり、金が無くて食うにも困り、馴染みのガンスミスの婆さんの所にたかりに行ったり(今でもこの程度の経済観念しか持ち合わせていないのなら、ボカぁ「Devil May(Never) Cry」の経理はやりたくないです)・・・と中々情けない一面も吐露しております。青いですねぇ、ダンテさん。

 そういった笑える部分もありはするものの、基本的にはシリアスな話で、ダンテさんも決める時はちゃんと決めております。その点「2」しかやったことのないファンの方もご安心を。ゲームのノベライズとしては十分楽しめました。アマゾン流の評価でいったら、ボク評価はおすすめ度:★★★★☆ってとこかしらん。

 割り引いた星一個は、ゲームの設定との間に微妙な矛盾(E&Iの銘のこととか、ここからゲームに繋がるんだとしたら、ダンテさんはいくら何でもトーヘンボクすぎるとか)があること。多分「3」が出たらこの矛盾は更に大きくなるんじゃないかなぁ。それと、ゲームの中で全く語られていない設定部分をもうちょっと描いてほしかったのにその辺りが弱いこと。相変わらずダンテさんて何人だかわかんないし、「Davil May(Never) Cry」がどこにあるのか全く不明なのよね。日本じゃないことはわかるけど(^^;。

 訂正。「E&Iの銘に矛盾がある」って書きましたが、先ほど攻略本に載ってたアイボリーのアップ画を確認したら、ちゃんと「FOR TONY REDGRAVE BY.45ART WARKS」って刻まれてました。お詫びと共に★半個献上。

Posted by Haruko

カテゴリ: ゲーム