至上最低のチキンカツ

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<真うかつエピソード2704>
 複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、様々な謎や疑問を徹底的に究明する番組といえば朝日放送「探偵ナイトスクープ」ですが、こちら青森では数週間遅れで金曜25:15からという中々イヤンな時間帯でやってます。

 さて、その探偵ナイトスクープが昨日青森でやった放送は、1本目が「日本一不味いチキンカツを出す店」。山梨にある「銀の家」という50代のおばちゃんがやってる店なんですが、言うだけあってこれが確かにヒドイ。件のチキンカツの作り方とういうのが、

1.100g28円の鶏肉を仕入れる
2.衣を付けて冷凍
3.解凍(この時点で衣が湿ってグズグズ)
4.フライパンにせいぜい浸る程度の油を入れ、火をつける前の冷たい状態でカツ投入(普通はその倍以上の量の180度の油に入れる)
5.油の温度が上がる
6.20分ほど揚げる(普通はせいぜい2分程度)と衣が真っ黒焦げになってくる
7.フライパンから出して切ってみると、まだ中が半生なので油に再投入
8.ガチガチに上がったブツを千切りキャベツとともに皿に盛り付けて完成

 まぁだいたいこんな流れ。当然のように肉はボソボソ、衣は焦げて剥がれかかっております。このふざけたブツが一皿550円。オープン以来19日間で客が5人しか来ないというのも頷けるというものです。

 つか、こんな酷い店「愛の貧乏脱出大作戦」でも見たことないなぁ。よくこんな人が調理師免許取れたなぁ、と甚だ疑問に思ったので調べてみたところ、飲食店を営業するのに調理師免許は特にいらないそうで、必要なのは食品衛生責任者という免状。これは調理師以外にも医者や食品衛生士の資格を持ってれば自動的に保持するし、それ以外にも講習に出るだけで取得できるみたいなので、ぶっちゃけどんな料理オンチでも(そう、例えば堀越のりやインリン・オブ・ジョイトイでも)飲食店は開ける模様、わぉ。つかそうなると調理師免許の意義って?単純に「私料理が上手いです」って証明だけの為に持つものなんでしょうか?もちろんレストラン等の就職には役に立つと思いますが、そういう意味では学士の資格と大して変わらんのですね。

 話元に戻りますが、探偵ナイトスクープこの日の二本目は、「客が来なくて潰れそうな店」。先ほどの店とは対照的に、日本料理店での修行経験のあるご主人がやってる神戸の「割烹弁慶」という店なんですが、バブル以降も殿様商売をやってたりと、ご主人に商売っ気がない為に流行ってない店を建て直す企画でした。客寄せの目玉として、前述の不味いチキンカツを放送日から1週間限定で出すことになったんですが、客来ましたかねぇ。ちょっと食べてみたい気も確かにしますが。
Posted by Haruko

カテゴリ: テレビ