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真・うかつ絵日記
日々うっかり
アイアンキング
2008年09月18日(木)
<真うかつエピソード3420>
同名の珍名馬ちゃんがいるので、過去にちょっぴり触れたことはありますが、大昔の特撮ヒーロードラマです。未見ということもあり最近ファミリー劇場でやってるので数話分見てみました。
アイアンキングは10数メートルの巨人で、カラーリングが赤と銀色であるなど造形的にはウルトラシリーズの主人公、特にセブンを彷彿とさせるデザインですが宇宙人ではありません。国家転覆の陰謀を企む不知火一族を殲滅させるために派遣されたエージェント、霧島五郎が変身する巨大アンドロイドです。動力源は水。エコですが所詮水なので、活動可能時間が非常に短くたったの1分。1分で何が出来るというもんではないので、結構弱いです。すぐにピンチになります。
代わりに大活躍するのが五郎の相方、静弦太郎。普通の人間ですが、ムチャクチャ強いです。愛用のムチや剣に変形する棒、手榴弾などを駆使して自分の10倍以上ある敵のロボットに突進し、頼りないアイアンキングの危機を救います。つか、アイアンキングでも倒せなかった強大な敵を普通に倒してしまうこともしばしば。
つまりタイトルこそ「アイアンキング」ですが、ぶっちゃけ主人公は弦太郎です。クレジットも五郎役の浜田光夫を差し置いて、弦太郎役の石橋正次がトップだし。変身前の見てくれにしたって、かつては吉永小百合の相手役として一斉を風靡した浜田とはいえ、この時点では小太りのおっさん。ファッションセンスもチロリアン山男風で冴えませんし、生身の時の戦いっぷりも相手に立ち向かうという感じでは無く、何とかギリギリやられないで済んでいる、といったレベル。しかも変身後のことを考えて暇さえあれば水ばっかり飲んでる体たらくです。
一方石橋演じる弦太郎は当時人気の二枚目スター。西部劇の流れ者風ファッションの颯爽とした若者です。ただし、特撮もののヒーローとしては度を過ぎたクールガイで、大目的のためには少々の犠牲も厭わない仕事のプロです(勿論根はいい奴ですが)。このため人のいい五郎と対立、別行動を強いられることもしばしば。
しかしこの弦太郎&五郎のアオレンジャーとキレンジャーのような軽妙なコンビネーションがシビアな物語の中で実にいい味を出しており、弦太郎のアホみたいな強さと並びこの番組最大のキモです。
特撮の歴史の中ではウルトラマンの紛い物的キワモノポジションの扱いを受けることも多い不遇な本作ですが、
かなり面白い
です。未見の型は是非ご覧になって下さい。
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<本日の
アウトドアJIS
コード:95b6 「文」>
撮影地:青森市・長島
備考:県庁近くの老舗画材屋です。
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