1999年09月06日

一時期謎の病気として杉並病とかいうのが話題になったこともあるが、杉並病で死ぬ人は交通事故で死ぬ人に比べりゃ遥かに少ない。そういう病になるのが心配なら、道路なんて怖くて怖くて歩けないはずだ。

が、エテして話題性というのは珍しいモノに集まるようである。その結果統計のマジックが使われ民衆はコロっとダマされてしまうわけだ。

例えば「原子力発電所の敷地内から平均値を遥かにうわまわる放射能が検出された」という報道があったりする。実際ガイガーカウンターで計測したことある人はわかっていると思うが、はっきりいって自然放射能ってのはメチャクチャばらついていて、強いところはメチャ強い。だから、一箇所くらい平均値を遥かに越えるなんてのはザラである。これは異常ではない。

これが1000ヶ所測定して900ヶ所平均値を上まわっているのならヤバイかもしれないが、1000ヶ所測定して1ヶ所であれば、それは誤差である。しかし報道からはどちらなのか全くわからない。

こういうのを疑問に思わない人は「小学生の交通事故数は中学生の倍である。これは小学生の方が交通事故に対する警戒感が薄いからだ」とかいう報道を信じてしまうんだろうな。

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