旧正月とは?

過ぎて日記をから書くのも何ですが今年は2/10です。なんで今週あたりは中国や台湾などアジア地域では大々的に正月休みだったりするわけです。この旧正月というのは毎年日付が移動します。これが、どうやって決まるのか簡単にまとめておきます。
  • 旧正月とは旧暦の1月1日である。
  • 旧暦とは月の満ち欠けを基本とし新月日を1日(朔日)とする暦である
世界には文明の数だけ暦が存在しますが、 暦は大きく二種類にわけることができます。一つは地球が太陽を一周する日数を基準とする太陽暦、もう一つは月を基準とする太陰暦です。日本で今使われているのは太陽を太陽暦の1つであるグレゴリオ歴というもので、明治6年にこの暦を使うように改められました。このとき改められた暦を新暦、それまで使っていた暦を旧暦と読ばれることになり、旧暦の正月だから旧正月という名で日本では呼ぶわけです。

なので旧暦的には正月は移動しておりません。毎年1月1日です。移動するのはグレゴリオ歴とも言えます。
  • 新月から新月までの日数は約29.5日なので一年を12ヶ月とするとちょっと日数が足りない。これは旧暦では定期的に閏月を入れて1年を13ヶ月として調整するが、いずれにしても旧暦1月1日は年によって日が変わる。
このように、よいとこ取りをした暦なので旧暦は太陰太陽暦と呼ばれています。1年は12ヶ月か13ヶ月であり、毎年1月はだいたい寒い時期、8月は暑い時期になるわけです。閏月をどこにいれるかのアルゴリズムはちょっと面倒なんで割愛します。
  • 農業にとっては月の満ち欠けより、年の周期と一致した暦が重要である。そこで月の満ち欠けとは別な指標が存在する。これが一年を24等分した節気(立春とか大暑とかのあれ)。これは春分から春分までを単純に24等分したものである。
  • 24節気のうち「雨水」という節気が含まれる月を旧暦の1月とする。
雨水は2/18~19日ころなので、この前29.5日前(1月22日ごろから)2/19の間を旧正月は毎年移動することになります。 いずれにしろ、24節気はグレゴリオ暦だと毎年大体同じ日になります。4年に1回、400年に3回調整が入りますので「ずれ」はありますが。特に4で割れる年は「ずれ」が蓄積している年なので19日になることが多いんですよね。

ちなみに、なぜ春分が基準となるかというと観測が容易だからです。 どの日をもって暦上の春分とするかのアルゴリズムも微妙に面倒なんですが、まぁ太陽が春分点を通過する瞬間を含む日と思っておけばよいでしょう。観測地点により時差とかありますのでどこを基準にするのかも重要。特に日本では春分と秋分は休日になるので、このあたりの定義がとても重要になります。まぁ細かいことは Wikipediaで。
Posted by issei

カテゴリ: 雑記