ほぼ雑記的メモ
落語にあまり詳しくない方のためにもうひとつ補足。落語(とくに古典)というのは登場人物やスジは決まっていて、オチに向かうまでの演出を楽しむものなのです。 たとえば上に書いた壷算もあらすじだけ聞けば何が面白いのかさっぱり分からないと思いますが、噺家さんはこのあらすじを面白おかしく演出するのです。 「時そば」がいい例かもしれません。ひぃふうみぃよぅ・・・ところで今なんどきだい?」で有名なやつです。この落語は、いかにこの男が巧妙に店主を煽てて持ち上げるか、またそれを見て自分もと挑戦する与太郎の間抜けさ加減が面白いんです。したがってスジやオチが分かっていても、噺家さんが違えば違う話になるし、また違った楽しみがあります。 まぁ、こればっかりは文章で書いてもあまり面白さが伝わらないと思うので、機会があったら是非落語を聴いてみてください。同じ演目を違う噺家さんで聞くといろいろと感じるものがあるかと思います。
Powered by Red Leaf ( Rev. c78c769f2 ), © Issei Numata, 2007-2021