化学調味料臭い

生物ってのはうまく出来ていて、食っちゃいけないものというのは不味く感じ、ひどいものになると嘔吐などで体外に吐き出すように出来ています。これは厳しい生存競争を生き残るために作り上げられたシステムなんでしょうね。

確かに食っちゃいけないものを旨いと感じるような遺伝子を持っていたら死に絶えるだろうし、食わなきゃいけないものを不味いと感じるような遺伝子を持っていたらヤバイですわ。

で、味の素の主成分グルタミン酸ナトリウムのグルタミン酸というのがあります。私はグルタミン酸はアミノ酸で、たんぱく質の構成要素のひとつであると学校で習いました。

いわば生きるために無いと困る物質。そしてありとあらゆる食品に含まれる物質。

これを化学調味料臭いとかいって敬遠する人がたまいいるけど、そういう人ってのは遺伝子的にヤバイいんじゃないかと思うのですよ。

ちなみにグルタミン酸は光学異性体が存在するわけで、化学的に合成してしまうとL型とD型の両方ができちゃいます。生物はL型しか受け付けないからこれは食えない。

じゃぁ、味の素はどうやって作ってるのかというと、何のことは無い、サトウキビから作ってるだけなそうな。そりゃそうだよね。化学的に合成してたら金かかってしょうがないですわ。

そんなわけで味の素では化学調味料ではなく「うまみ調味料」と呼ぶようにしてるようで。

などと書いてたら同じようなことを違った側面から書いてる人をみかけました。

☆喪われた化合物の名誉のために(2)~調味料~

そういえばずいぶん前に読んだ本に、「人をだますには不安とちょっとした科学的根拠っぽいものがあればよい」というのがありました。

大抵の人はその科学的根拠を信じてしまうからだそうです。

本当にその根拠が正しいのかどうか?まずそれを考えるのが重要なんですよね。
Posted by issei

カテゴリ: 雑記