三島由紀夫レター教室


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<真うかつエピソード4861>
 この前札幌に行った時の話をまだ引っ張りますが、列車の時刻まで大分あったので、駅の待合室で時間を潰すことにしました。でー、駅構内の本屋で平積みになってたのがこの本。ハテ、あと8年ほどで版権も切れようかという作家の本を今更押しますかねぇ?とは思ったのですが、どうやら店員の猛プッシュがあった模様。作家としての三島由紀夫は結構好きだし、何より店員の推薦文「三島由紀夫の最高傑作は『金閣寺』でも『仮面の告白』でもなくコレだ!」という挑戦的な推薦文が気になり手にとって見ました。

 パラパラと数ページ立ち読み。タイトルからして文章読本(既読)に近いものかな、と思ったら、いきなり書いてあったのが登場人物紹介。それが、

・氷ママ子
・山トビ夫
・空ミツ子
・炎タケル
・丸トラ一

 と、おおよそ純文学者とは思えないネーミングがドスンとツボにハマって購入決定。炎タケルとか三島由紀夫というより島本和彦のセンスじゃないか(笑)。

 でまぁ店員の挑戦的な推薦文に違わずかなり面白い話でした。ストーリー的には通俗小説と言ってもいい話なのですが、5人の登場人物の往復書簡のみで進行し、途中複線を貼りつつキチンと落ちにつなげる内容はさすが。おそらく時代的には最晩年、変な制服きていろいろやらかしちゃってる時代の作品だと思いますが、その一方でこういう実験作的な話が書けたんだから、人間ってのは多面性のある生き物だよなぁ、としみじみ思いました。

 でー、この作品最高傑作かといわれると、そこはまだ疑問なんですが(^^;。

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<本日のアウトドアJIS コード:97c1「涼」>
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撮影地:北海道・札幌市
備考:ビアガーデン、結構遅くまでやってました。



Posted by Haruko

カテゴリ: その他

コメント一覧

まったく関係ない話ですが、 兄の作った桃太郎で~す! どうぞ! ・・・昔々あるところに、 おじいさんとおばあさんが住んでいました。 おじいさんは、山へ芝刈りに、 おばあさんは、ロンドンオリンピックの 観戦をしていました。 そこへ桃が流れてきました・・・ ・・・めでたしめでたし♪
koto

>koto さん 腹蔵の無いところを言わせてもらえば、 いかがなものかと思います;
HARUKO