ベクレル

とある記事に疑問が出てきたので素人の私が素人なりに計算してみました。

生体の主な構成要素である炭素には炭素14という同位体が1.2*10^-10%くらい含まれているそうです。8000億分の1くらい。

この同位体は半減期5730年の放射性元素で、β線を放出して窒素になっていきます。これは秒に換算すると、一秒間に 3.8*10^-12くらいの確率で壊れていくことになります。

炭素12g中にはアボガドロ数、すなわち6.02*10^23個の炭素原子があるんだから、炭素1gには6*10^10くらいの炭素14があることになります。つまり60億個。

これだと1秒に0.23個くらい壊れる計算になります。これをベクレルという単位で計ります。すなわち0.23ベクレルです。

ところで人間の体の10%は炭素でできているそうな。つまり、60kgの人間なら6kgの炭素をもっていることになります。ということは、1380個の炭素が放射能を出して1秒間に崩壊していくわけです。すなわち1380ベクレル。

人間はこれくらいの放射線を常に放出しているんですね。恐るべし人間。

ところでベクレルという単位は1秒間に元素が崩壊する数を表しているんですが、一口に放射線といっても強さや透過力はまちまちなのです。 だから放射能の危険度をベクレルで測るのはちょっとナンセンス。壁にピンポン玉をゆっくり当てるのと、弾丸を撃ち込むのでは全然違います。前者は1億個あてても壁はびくともしないでしょうが、後者は1発で大きな傷を残します。 放射能の危険性を語るための単位シーベルトという単位があります。これは被爆量の単位。この手の問題はそちらを使って議論するべきでしょうね。 以上計算が間違っていても一切責任はとりませんので。念のため。

Posted by issei

カテゴリ: 雑記

コメント一覧

ヤボを承知でコメントすれば、カリウムはどうでしょう? 人体の存在比も少ないし半減期も長いけど、自然存在量が圧倒的に多い。10^-4 くらいだったかと。
jack

・・・・・・・・・・。 ベクトル?数学の話か~・・・とおもいきや。 すみません全くわかりません。(_ _。)    笑
ゴンゾー

jackさん> カリウムは半減期が異様に長かったとおもうので、あんまり害はないんじゃないかとおもいますが、また計算してみましょう。 ゴンゾーさん> まだまだですのぅ
Isami

( ̄▽ ̄;)グッ・・・てか、無理ですぞなもし。(笑
ゴンゾー