青い森鉄道(東北本線)はどうして青森駅直前で単線になるのか?

東北本線(今は盛岡から先は三セクになってしまいましたが)は全線複線です。日本の経済の大動脈を支えただけのことはあり・・と思っている人いませんか?実は青森駅の数km手前から単線になります。こちらの動画の1:30:56あたりを見ればわかるかと思います。青森信号所のあたりから確かに単線になっています。

https://www.youtube.com/watch?v=KuzrCG57VEk

ここで面白いのは単線になった直後から上り勾配になって高架になっていることです。高架ではありますが、一本も線路を超えません。そして右側に急カーブを切り、また降りると踏切(通称浪館通りの踏切・古川踏切)があります。この踏切は明らかに複線ですよね。ここには線路を二本引く十分なスペースがあるどころか線路が実際にあるわけです。しかももう一本の線は高架になっていない。よってこの高架で越える道路も一本もないことになります。

なんでこんな不思議なことになってるんでしょうか?こちらの動画にヒントがありました

https://youtu.be/KOnssSa4l0k?si=QlzpjJsBBOOnmILT

この高架の真下には昔旭町の踏切がありました。ここは青森駅を通らず奥羽本線への短絡する貨物線との分岐と操車場のちょうど中間になり、さらに当時は青函連絡船への貨物線もありました。google mapをみるとわかりますが青函連絡船への連絡船と青森駅構内、奥羽線の間に旅客列車を通さなければなりません。そこで旭町の踏切の上空に旅客線を高架にして平面交差を避ける構造にしました。しかしその後地下道が開通して踏切がなくなり、連絡船もなくなり貨物線も無くなりました。結果ここで旅客線が越える線路も無くなり、高架にする必要もなくなったのですが、高架だけは残っているというという状況になった。このあたりもっと正確な裏付けをと調査したのですがこれ以上のものはネットだけでは見つかりませんでしたが、おそらくそういうことだと思います。間違いなどありましたらコメントよろしくお願いします。

国土地理院の古い航空写真でも分かるかと思います。

私の記憶も曖昧ですが浪館通りの踏切(古川踏切)のほうも今は線路が2本しかありませんが、昔は4本くらいあったような気がします。海よりの線が青函連絡船への線です。踏切警手がいて人力で昇降する踏切だったような記憶があります。

Posted by issei

Category : 青森