しりとりクエストはこんなゲームだったよ

【真うかつエピソード7415】

 12月いっぱいでflashが終了するので、それまでに出来得る限り過去作の痕跡を作っておくコーナーです。

 まずは記念すべき第1作、「しりとりクエスト」です。もう10年以上前、いわゆるflash全盛期に作られた作品です。

 この頃は巷にflashで作られた動画があふれておりまして、簡単な作品ならオイラにも作れるかなぁ、と思い立ちお試し版ツールCD付属の教本を買ったのが切っ掛けで、まずは簡単な動画の作成からスタート。これが本当に思ったより簡単だったので、ゲームの方にも手を出してみようと思い立ちました。

 しかし当時のオイラはプログラムといえば古代の言語BASICぐらいしか触れた事が無く、初心者用の教本にはあまり難しいテクニックは載っておりませんし、30ページぐらい読み進めると頭痛がしてきました。

 そんなわけで、その冒頭30ページほどの知識で作られたのがこのゲームです。この後も3作目ぐらいまでは「冒頭30ページ」ほどの知識で作られております(^^;。

 

 ゲームは当時流行していた脱出ゲーム作成を目指したのですが、冒頭30ページでは細かいパズルや気の利いたギミックを入れて作るのは難しく、「ここを押したら次の画面に進む」というコマンドを駆使して作れるゲームにはどんなのがあるか?と考えた結果、思いついたのがしりとりゲーム。わかりづらいですが、ゲームの全てのシーンが1枚のシーンとして用意され、ボタンを押すとそのページに飛ぶ感じの、まるでサイコロ本のような仕様になっております。力業にも程があるってもんです。

 しかしこのコンセプトのゲームには一つ問題があります。複数の試行錯誤で最適解が判明し、すぐ終わる、要するに簡単な作業ゲーになってしまい面白くないのです。そこで更に「解答は一つだけではない」、転じて「エンディングがたくさんある」という肉付けを施しました。当然用意しなければならない場面が増え、管理が難しくなってしまうのですが、これは早い段階で決まっておりました。

 

 さて、ゲームの仕様が決まったので、次にやることは場面設定です。「しりとりで物を集めて脱出」というコンセプトである以上、物がたくさんあっても不自然ではない場所にしなければなりません。それで思いついたのがお城の倉庫、そこで「若き勇者がアイテムを集めて王様の命の元準備を整え、冒険に出発する」という設定になりました。

 となると舞台はファンタジーの王国として、登場人物として主人公・勇者および王様が必要になります。このキャラクター設定はどうするか?こういう軽めのゲームの場合大仰にしてもプレイヤーはのってこないと踏み、どこまでもおちゃらけた感じにすることと相成りました。で、出来上がったのが例のケチな王様とショボい勇者のコンビです。

 

 あとはもう登場アイテムと読み方を決め、OPとEDを考えればもうフォントや効果音などの必要素材を作っちゃうだけ、実際のところ1か月というごくごく短期間で仕上がったゲームです、今更ながら自分でもびっくり。

 

 でー、このゲーム、勇者の旅立ちまでしか描いていないのですが、作って公開した時点で既に2作目の製作には取り掛かっておりました。ちょっとゲーム製作が楽しくなってきてたのと、流石に勇者が旅立っただけで、魔王の城にすら辿り着いていないのは消化不良だよな、と思っておりましたので(笑)。

 

 なお、冒頭のムービーは作者自らプレイしておりますが、実にひっさびさに遊んだので、全く手順を覚えておらず、最適解に辿り着いておりません(^^;。また5分くらいでズバっと尻切れトンボに終わっちゃってるんですが、使用した動画ソフトのお試し版が無料版だと5分分しか作れないためです、ゴメンナサイ。課金したので次からなるべくちゃんとやります。

 

 次回、しりとりクエスト2に続く。

Posted by Haruko

カテゴリ: ゲーム