ほぼ雑記的メモ
この時期しか家族で出かけられそうにない――ということで、半ば勢いで旅行を決行しました。が、そんな時に限ってインバウンドの波が押し寄せておりまして。ホテルはどこも満室、そのうえお値段も強気設定。財布が泣いておりました。
そんな涙ぐましい背景を背負いつつ、今回の旅の初日の目玉は姫路城。世界遺産、国宝、おまけに超有名。何十年ぶりかの訪問なのですが、記憶は「すごかった」という単語しか残っておりません。そもそも駅からどうやって行くんだっけ……?
などと首をかしげながら新幹線を降りると、はい、見えてました。姫路駅の正面、まっすぐ真正面に、白くて大きな天守閣が。思わず「もうゴール見えてるじゃん」と苦笑い。迷う余地ゼロです。
途中、コメダでのんびり朝ごはんを食べてから、いざ城へ。
姫路城、とにかくデカいです。高いし、白いし、なんかこう……「あ、城ってこういうことか」と物理的に納得させられる迫力があります。石垣もずっしり、建物もごつごつしていて、昔の人たちの本気が伝わってきます。
中に入れば、急な階段やら天井の低さやらで、ちょっとしたサバイバル感があります。油断すると膝を打つし、上ばかり見てると頭もぶつけます。いったいどういう構造なんだ、と思いながらも、ついつい楽しくなってしまうのが不思議です。
そして音声ガイド。せっかくだから借りてみたんですけど、ナレーションがまさかのマツケン(松平健)。これがまた良くも悪くも、インパクト抜群。「天下の姫路城にふさわしい重厚感!」と思ったのも束の間、声が強すぎて内容が頭に入ってこない。マツケンの存在感がすごすぎて、肝心の説明がふわっとしてしまいます。「今の大事なとこだったっぽいな」と思いながら巻き戻しボタンを押すこと数回。ガイド機に振り回されるとは、予想外でした。
お昼は、城の外にある土産物屋の横でいただきました。あまり期待していなかったのですが、これが意外と美味。とくに姫路おでん、生姜醤油でいただくスタイルが新鮮で、冷えた体に染みました。旅先のこういう小さな発見って、嬉しいですね。
午後は神戸に寄るつもりだったのですが、気がつけば「え、もうこんな時間!?」という状態。思った以上に姫路城に時間を取られ(いや、取られたというより夢中で見ていたというべきか)、そのまま大阪へ直行することにしました。
計画性のない旅ではありましたが、姫路城だけで「もう元取ったな」という満足感があります。やっぱり、有名な場所って、それなりの理由があるんだなと実感した一日でした。