日々うっかり
【真うかつエピソード6359】
はい。てなわけで絵で見るエメラルドソード・サーガのおまけ、その1です。今回は氷の戦士について語りたいと思います。
そもそもオイラとラプソディー・オブ・ファイアの出会いは何度も言っている通り、Emerald Swordからなのですが、この曲で♪フォーザーキーン、フォーザーラーン、なんて暢気に歌っていた兄ちゃんが、その10か月後には沼で蛇に食われてラスボスと心中したなんて誰が想像したでしょうか?いやはや・・・。
また歌の内容及びジャケイラストから勝手にこの人は脳筋マッチョの単純バカ系主人公かと思っていたのも今となっては激しく謝りたい。脳筋どころか相当頭がいいし、機知に富み、他人の心情を思い優しさもあり、人の上に立ってリーダーシップを発揮する能力に長け、何よりビックリするほどのカリスマ性に溢れた人物です。中田敦彦なんぞよりよっぽどのパーフェクトヒューマンといっていいでしょう。ただ一点、デカい欠点があるとすればどちらかというと不細工ですけど・・・。
でもってこれまたさんざん書いてきたことではありますが、彼は本名はおろか詳細なプロフィールが殆ど語られておりません。主人公にデフォルト名が設定されない、という手段はフィクションの世界、特にゲームでは良く取られる表現手法なので別段驚きゃしませんが、主人公に自分の姿を投影して感情移入しやすくする、というのがこの手法の目的である場合が殆どなので、死にエンドに至る確率は低い傾向にあります。今作では残念ながらその傾向を外してきましたが。
また今作で主人公に名前が設定されなかった理由の一つとして、ダーガーの仇敵が戦士であるとミスリードさせるための伏線というのはあると思います。ここで本名設定されたら説得力が若干薄れますからね。
でも全然バックボーンが語られないのも悲しいので勝手に考えてみました。以下はオイラが考えた氷の戦士の妄想プロフィールです。もちろんオフィシャル設定ではありませんが、こんな感じの人生を送って来たのではないかと脳内設定しております。
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・ロアガードの山岳地帯にて生誕。母は狩猟民族の族長の孫、父親は村一番の優秀な狩人。誕生の際に天空に光り輝く星が現れたと騒ぎになり、この子は予言に語られた「氷の戦士」ではないか?と噂になる(根拠としては「Lord Of The Thunder」。ここに”闇と悪が支配せし時代、神の導きの下産まれ”という一節がある)。
・この族長の当主は代々「氷の息子」を名乗るのが慣例であったが、母の代に男子が生まれず、母の父である先代の族長も既に他界しており、長らくこの名称を受け継ぐ者が不在だった為、彼は生まれながらの「氷の息子」となった。おかげで本名はあるにはあるが、本人もこっちの方が気に入っていたため、終生殆ど本名を名乗る事は無かった。
・母親は戦士が物心付く前に死亡。以降父が後添いを取らなかったこともあり父子家庭となる(これも根拠は「Lord Of The Thunder」の”栄光こそ我が母、炎こそ我が兄”。母親が存命だったり、兄弟がいるならこういうことは普通言わない)。質実剛健な父親から厳しく育てられながらも祖母や叔母などの周囲のアシストもあり、すくすくと育つ。
・3,4歳頃には氷の戦士の伝承を聞かされ、いつかは自分もエメラルドソードを見つけて英雄になりたいなー、なんて思い始める。
・6,7歳頃になると父親から剣を学び始めるが、あっという間に父の腕を超えてしまう。また読み書きがえらく得意な子供であり、ちょっとした天才児として近隣の村でも噂になりはじめる。
・10歳頃、噂を聞きつけてやってきたロアガードの騎士に才能を認められ、ロアガード首都の道場で本格的に剣を習い始めると、瞬く間に頭角を現し、12歳にして免許皆伝となる。
・15歳でロアガードの騎士に任ぜられる。
・18歳頃、騎士隊長就任を打診されるが、予てからの世界を見て回りたいという念願を果たす為これを固辞、数年間の武者修行の旅に出る。
・修行の途中でアルガロードで行われていた御前試合に飛び入り参加、優勝してしまう。なおこの時の準優勝者アルワルドも結構なダークホースで、結果としてアルガロードの都には外れトトくじの紙吹雪が舞う羽目になった。この時の最大オッズはその後も破られることはなく、記憶にも記録にも残る試合となり、ハロルド三世にロックオンされることとなる。
・この時決勝で名勝負を繰り広げたアルワルドと友情を育む。またアルワルドの恋人アイリン姫とも出会い一目ぼれするが、親友の恋人に粉をかけるわけにもいかず、流石にしまい込む。
・その後モテ期到来。しかし前述の通り本人の心はアイリンにあり、また何より真面目な性格だったため、遊びはほどほどであった。
・21歳頃郷里に帰還。以降次期族長として村の青年団リーダーポジションに収まり、修行で得た知識を元に閉鎖的だった村の改革に努める。
・23歳、運命の年。アルガロード王の求めに応じ、エメラルドソード探索の度に出立する。
ま、こんなところでしょうか(笑)。
なお、氷の戦士は死後エメラルドソード・サーガ最大の功労者として祀られていますが、考えてみれば彼はこの戦争で推定1万人以上の人的被害を出すという責任の一端を担ってもおります。もっと被害を抑える手段はあったわけで・・・例えばアイリンと護衛団が捕まった時、エメソを引き渡さず見殺しにしたら、この戦争での被害は恐らく最小限で済んだし、本人も生き残る事が出来たかもしれません(ま、もっともこの手段を取った場合、ダーガーが裏切る事は無くなるので次回作で「詰む」ことになりますが・・・)。
それなのに、彼が最大限の評価を得ているのは何故か?おそらく記録者としては唯一無二の存在、アレシウスの尽力があったからと思われます。
というわけで、次回はアレシウスの人物について触れたいと思います。中々の狸ですよ、彼は。
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