日々うっかり
【真うかつエピソード6364】
発言小町に「買って良かったもの2016!みんなに伝えたい!」ってなステマ臭のするトピが立っていて、そこそこ人気になっているのですが、それは置いておいて、オイラが2016年に買ってよかったなーと思うのはCOULAXのBluetoothワイヤレスヘッドフォンです。Uになってるところを首にかけて使うので耳の負担が少ないのと、ジョギング中などにイヤホンが耳から外れても本体落下の恐れが無いのがポイント。ジョギングとかしませんが。イヤホンは左右のUの先にマグネットで収納出来るコンパクト設計。
ただオイラが購入した時はプライム対応じゃなかったので、5000円ぐらいしたんですけど、今は75%オフの2280円になっとんな、そこだけちょっと悔しいです。
【真うかつエピソード6363】
はい。てなわけで絵で見るエメラルドソード・サーガのおまけ、その4です。今回はダーガーについて語りたいと思います。
当初は主人公のライバルポジションとしてテーマ曲まで引っ提げて颯爽と登場した彼ですが、登場時点で既にこの物語における頂点から転落しはじめており、どうにも世界中の不幸を一身に背負ったキャラである、という点は否めません。ざっと書き出しただけでも、
1.幼いころに一族郎党を皆殺しにされる
2.ダークランドのヴァンカーの養子となり、将軍にまで上り詰めるが、そもそも一族を皆殺しにしたのはダークランド軍だった
3.ダークランドの将軍として頑張ったおかげで、後の功績にもかかわらず魔法王国(特にアンセロット)にしこりを残す
4.拿捕したアイリン姫に想いを寄せるも、目の前で上官たちに惨殺、またアンセロットの民の恨みを更に根深いものとする
5.一騎打ちで正々堂々と戦い、命を救ってくれた上に、忠告までしてくれた氷の戦士に不意打ちで深手を負わせ、取り返しのつかない事態に
6.命の恩人に自らの手で止めを刺す
と、こんだけのトラウマになりそうな不幸を背負っています。特に彼に深い傷を残してのは何気に4と5であり、6に関してはそれほどトラウマになってない、というより、お互い同意の上での行為なせいか、むしろ誇りに思っているようではありますが、それでも友達のいない彼にとって最初のマブダチになれそうだった奴を失ったショックは以降もずーっと引きずっております。
しかしまぁ、これだけのドラマを抱えた彼は不細工である事を除けばほぼパーフェクトヒューマンの氷の戦士よりよっぽど主人公向きのキャラクターなワケで、実際物語の後半、特にThe Pride Of Theから先は事実上の主人公と言っていいポジションに収まっています。戦士死亡後は完全に彼視点ですしね。
そして次回作にあたるダークシークレット・サーガでは名実ともに主人公なのですが、エメラルドソード・サーガの時点で既に完成された厨二キャラであった彼は更に厨二度が増しております。え?あれ以上病気が悪化するって事あんの?と言われるかもしれませんが、事実進行してます。エメソサーガの時点では彼は特に引きこもってないし、「俺の中の悪魔の血が騒いでどーしたこーした」とも言ってないですしね(^^;。
ま、そんな感じで変な方向にパワーアップしたダーガー君の活躍もいずれ書きたいなーとは思っておりますが、ま、追々・・・ということで長い目で見守っていただけると幸いです。
【真うかつエピソード6362】
はい。てなわけで絵で見るエメラルドソード・サーガのおまけ、その3です。
今回はダーガーの予定だったのですが、アイツに関しては語りたいことがたくさんあるのでその前にアルワルドとアイリンについて語ります。
まずはアルワルド。この物語きっての男前ですが、作中殆どいい目に合っていない不幸な人物です。しかも質実剛健でお人よしな性格、有能な武人であるあたり、氷の戦士とキャラが被っているのも何か不幸。あまりにも不遇なので最大の見せ場、戦士の逃亡をアシストするシーンの出番を原作よりマシな感じに仕上げましたが、それぐらいの脚色は許される・・・と思います。実際のところ原作では生きながらに酸の池に投げ込まれ、両足がその影響で燃え上がっている所を素手で酸を掬って腕を溶かしながらも戦士の拘束具にクリーンヒットさせるという曲芸をかましています。いやしかしこれ、いくらなんでも無理があると思うんですけど・・・;。アクロンの眼前でやってるとしたら逃亡そのものが相当困難でしょ。
でもって一方のアイリン姫。作中3人の男前を手玉に取るという中々の玉です。最も本人はアルワルド一筋で残る二人は完全に蚊帳の外でしたがね(^^;。
原作の彼女の行動については疑問な点が多く、まずダーガー補足時に何故あの場所にいたかというと、「勇敢にもダークランドに向かう途中だった」との記述が見えます。なにそれ・・・です。純情可憐なお姫様かと思ったら自ら戦う系?実はその方が騎士を引き連れて行動した理由も説明が付きますし、矛盾が少なかったりもしますが、とっ捕まった後あまりにも無力だったり、ダーガー目線ではただただ笑顔が可愛いお姫様という記述しかなかったりで、武人なら武人ってどっかに書いていてもよさそうなのに一切無いあたり、やはりステロなお姫様キャラにしとくべきかな、という感じで仕上がったのがオイラ版アイリンです。
なお、彼女は傍から見るとエメソ戦争における甚大な被害の遠因としか見えませんが、死後はアルワルドともども「偉大な愛のお手本」として祀られ世のリア充カップルどもに大人気になっており、ここでもアレシウスの甚大な努力が見受けられます。
尤も、ロングスパンで見ると、実は彼女の功績が無ければ世界の滅亡は防げなかったのですが・・・それは次回作でのお話になります。
【真うかつエピソード6360】
はい。てなわけで絵で見るエメラルドソード・サーガのおまけ、その2です。今回はこのサーガきってのチート、アレシウスについて語りたいと思います。
・・・え?チートだって?全然活躍したイメージないけど、と思われるかもしれませんが、そこが彼のチートたる所以でもあります。まず彼の能力の『千里眼』。これがもうチートとしか言いようが無いスキルです。だって敵の情報が筒抜けになるんですよ?勝てるでしょ、普通。
しかし結果的にはあのような残念な事態を引き起こしたのは暗黒王軍との戦力差が開きすぎていたから、ってのもありますが、彼の行動がトンチキにも程があるところに起因しているとしか思えません。実際思いつくだけでも彼は以下のような失態を晒し続けています。
・「カオスの門」の番人でありながら、イカレンの秘密を知らなかった。 → あまり大きな瑕疵ではないですが、おかげで半日時間を無駄にした。
・ハーガーでの人質交換時に、さして行く必要性が感じられないのにのこのこついていった。 → アンセロットの砦はその間指揮者がいなくなる・・・のはあんまりなので副隊長キャラをわざわざ作ることになった(結果的に本来存在しないこの副隊長には大分活躍してもらうことになりました)
・氷の戦士の逃亡時、完全に彼の姿を見失った → おそらく本格的な戦争の勃発を前に暗黒王軍の動向に集中していた為と思われますが、戦士の発見が遅れたおかげで、治療にかける時間を無駄に費やすハメに。
その他ダーガーの裏切りの兆候を見抜けなかった、など、賢者にしては賢くない点色々ありますが、まぁ細かい事です。
しかし彼の魔法使いの能力としては、ラストでヴァンカーに圧勝しているなど、本気を出せば相当強いと思われます。が、彼が本気を出すことはありませんでした。理由としては「指輪物語」のガンダルフがそうであったように、この世界で高ランクの魔法使いが本気を出す=世界の滅亡に繋がる程の大惨事になりかねない、からなんじゃないかと思われます。彼はチートであるが故に裏方に徹し、表舞台に出ることを拒み続けたのでは無いかと。最後にヴァンカーと対峙したのも、氷の戦士が死んで半狂乱になっていたから、と言い訳しておりますし。
また、彼は一連のこの物語の書き手ですが、関係者の殆どが死亡or行方不明になっているため、伝説の記録者としては唯一の生き証人になっております。つまりある程度物語を都合のいいように改竄できるワケで・・・そいう意味では氷の戦士はこの爺と仲良くなっていたことを神に感謝せねばならんでしょう。多分相当脚色されてると思いますよ。ダーガーも物語上戦士に協力した英雄扱いになってますが、それまでの彼の悪行を考えると普通そうはいかないワケで・・・ま、アレシウスの尽力の結果でしょう。彼はトンチキの狸爺であったかもしれませんが、基本的に善人ですからね。
てなところで、次回はダーガーの人物について触れたいと思います。
【真うかつエピソード6359】
はい。てなわけで絵で見るエメラルドソード・サーガのおまけ、その1です。今回は氷の戦士について語りたいと思います。
そもそもオイラとラプソディー・オブ・ファイアの出会いは何度も言っている通り、Emerald Swordからなのですが、この曲で♪フォーザーキーン、フォーザーラーン、なんて暢気に歌っていた兄ちゃんが、その10か月後には沼で蛇に食われてラスボスと心中したなんて誰が想像したでしょうか?いやはや・・・。
また歌の内容及びジャケイラストから勝手にこの人は脳筋マッチョの単純バカ系主人公かと思っていたのも今となっては激しく謝りたい。脳筋どころか相当頭がいいし、機知に富み、他人の心情を思い優しさもあり、人の上に立ってリーダーシップを発揮する能力に長け、何よりビックリするほどのカリスマ性に溢れた人物です。中田敦彦なんぞよりよっぽどのパーフェクトヒューマンといっていいでしょう。ただ一点、デカい欠点があるとすればどちらかというと不細工ですけど・・・。
でもってこれまたさんざん書いてきたことではありますが、彼は本名はおろか詳細なプロフィールが殆ど語られておりません。主人公にデフォルト名が設定されない、という手段はフィクションの世界、特にゲームでは良く取られる表現手法なので別段驚きゃしませんが、主人公に自分の姿を投影して感情移入しやすくする、というのがこの手法の目的である場合が殆どなので、死にエンドに至る確率は低い傾向にあります。今作では残念ながらその傾向を外してきましたが。
また今作で主人公に名前が設定されなかった理由の一つとして、ダーガーの仇敵が戦士であるとミスリードさせるための伏線というのはあると思います。ここで本名設定されたら説得力が若干薄れますからね。
でも全然バックボーンが語られないのも悲しいので勝手に考えてみました。以下はオイラが考えた氷の戦士の妄想プロフィールです。もちろんオフィシャル設定ではありませんが、こんな感じの人生を送って来たのではないかと脳内設定しております。
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・ロアガードの山岳地帯にて生誕。母は狩猟民族の族長の孫、父親は村一番の優秀な狩人。誕生の際に天空に光り輝く星が現れたと騒ぎになり、この子は予言に語られた「氷の戦士」ではないか?と噂になる(根拠としては「Lord Of The Thunder」。ここに”闇と悪が支配せし時代、神の導きの下産まれ”という一節がある)。
・この族長の当主は代々「氷の息子」を名乗るのが慣例であったが、母の代に男子が生まれず、母の父である先代の族長も既に他界しており、長らくこの名称を受け継ぐ者が不在だった為、彼は生まれながらの「氷の息子」となった。おかげで本名はあるにはあるが、本人もこっちの方が気に入っていたため、終生殆ど本名を名乗る事は無かった。
・母親は戦士が物心付く前に死亡。以降父が後添いを取らなかったこともあり父子家庭となる(これも根拠は「Lord Of The Thunder」の”栄光こそ我が母、炎こそ我が兄”。母親が存命だったり、兄弟がいるならこういうことは普通言わない)。質実剛健な父親から厳しく育てられながらも祖母や叔母などの周囲のアシストもあり、すくすくと育つ。
・3,4歳頃には氷の戦士の伝承を聞かされ、いつかは自分もエメラルドソードを見つけて英雄になりたいなー、なんて思い始める。
・6,7歳頃になると父親から剣を学び始めるが、あっという間に父の腕を超えてしまう。また読み書きがえらく得意な子供であり、ちょっとした天才児として近隣の村でも噂になりはじめる。
・10歳頃、噂を聞きつけてやってきたロアガードの騎士に才能を認められ、ロアガード首都の道場で本格的に剣を習い始めると、瞬く間に頭角を現し、12歳にして免許皆伝となる。
・15歳でロアガードの騎士に任ぜられる。
・18歳頃、騎士隊長就任を打診されるが、予てからの世界を見て回りたいという念願を果たす為これを固辞、数年間の武者修行の旅に出る。
・修行の途中でアルガロードで行われていた御前試合に飛び入り参加、優勝してしまう。なおこの時の準優勝者アルワルドも結構なダークホースで、結果としてアルガロードの都には外れトトくじの紙吹雪が舞う羽目になった。この時の最大オッズはその後も破られることはなく、記憶にも記録にも残る試合となり、ハロルド三世にロックオンされることとなる。
・この時決勝で名勝負を繰り広げたアルワルドと友情を育む。またアルワルドの恋人アイリン姫とも出会い一目ぼれするが、親友の恋人に粉をかけるわけにもいかず、流石にしまい込む。
・その後モテ期到来。しかし前述の通り本人の心はアイリンにあり、また何より真面目な性格だったため、遊びはほどほどであった。
・21歳頃郷里に帰還。以降次期族長として村の青年団リーダーポジションに収まり、修行で得た知識を元に閉鎖的だった村の改革に努める。
・23歳、運命の年。アルガロード王の求めに応じ、エメラルドソード探索の度に出立する。
ま、こんなところでしょうか(笑)。
なお、氷の戦士は死後エメラルドソード・サーガ最大の功労者として祀られていますが、考えてみれば彼はこの戦争で推定1万人以上の人的被害を出すという責任の一端を担ってもおります。もっと被害を抑える手段はあったわけで・・・例えばアイリンと護衛団が捕まった時、エメソを引き渡さず見殺しにしたら、この戦争での被害は恐らく最小限で済んだし、本人も生き残る事が出来たかもしれません(ま、もっともこの手段を取った場合、ダーガーが裏切る事は無くなるので次回作で「詰む」ことになりますが・・・)。
それなのに、彼が最大限の評価を得ているのは何故か?おそらく記録者としては唯一無二の存在、アレシウスの尽力があったからと思われます。
というわけで、次回はアレシウスの人物について触れたいと思います。中々の狸ですよ、彼は。
【真うかつエピソード6356】
前回のあらすじ:
ダーガーはゴーストランドの地下聖堂を封印し、全てが終わった後、何処かへと去って行った。
・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介通算その36、5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より10曲目「Gargoyles, Angels Of Darkness」のご紹介、その11です。
・アルガロードの解放からひと月が経とうとしていました。
・暗黒王の死が、氷の戦士の尊い犠牲の下に果たされた、と知った街の人々は大いに嘆き悲しみました。
・しかしいつまでも悲しみに暮れてばかりもいられません・・・人々の幸せと平穏な暮らしを送ることこそが戦士の最大の望みだったのですから。
・人々はまずは瓦礫の山を片付ける事から始めました、来月からは本格的な街の復興が始まります。
・街は以前にも増して堅牢になることでしょう・・・そうそう、新しい街のシンボルにはガーゴイルが選ばれたそうです。
・ドワーフの村では英雄譚に新たな一ページが加えられました・・・氷の戦士と彼を助けたシャドウランドの貴公子の物語は、以前のどの物語よりも人気の演目になるでしょう・・・
・長い冬が去り、春の芽吹きを感じる季節が再び訪れます・・・氷の戦士が世界を救うべく故郷を後にしたあの季節がまた廻ってくるのです。
・こうして一年間に渡る驚嘆すべき物語が終わりました・・・
・一つの物語に終止符が打たれ、そしてまた人々は新たな物語を紡いでいくのです。
・新たな物語を・・・
・・・
・(・・・・・新たな物語だと・・・さぞや血なまぐさい物語になろうな・・・)
・・・アレシウスとの直接対決から逃亡したヴァンカー・・・彼はまだ諦めてはいないようです・・・
・実際、これからまた何らかの悲劇が起こる可能性は0ではありません・・・
・そして何らかの問題が起きた時・・・氷の戦士はもういないのです・・・そして切り札のエメラルドソードは失われてしまった・・・
・(じゃが)
・アレシウスは遠くの空を眺めながら思うのでした。
・(魔法王国は大丈夫じゃ・・・我々は彼の偉大なる魂を受け継いだのだ・・・)
ガーゴイル、其は暗闇の天使也(10)
ダーガーは死の女王に致命傷を与えたり・・・ 次いで強大なるガーゴイル共をば闇の軍団に差し向けぬ・・・ 彼は過酷なる拷問に因り、今や瀕死の北の戦士の傍らにアクロンを追い落とせり・・・ 選ばれし者は再び彼の手に戻りしエメラルドの剣と共に暗黒王を拘束し、 彼奴ごと底なし沼へと身を投げにけり・・・ 彼等は直に深淵の蛇共の贄と成り果てぬ・・・ 然し此の犠牲に因り劇的にして偉大なる結果がもたらされぬ 即ちアクロンの死は深淵の悪魔の勢力への永劫の勝利を意味せん 忘るることなかれ、誇り高き同胞よ・・・不可能など在らぬ、という事を 其方らの心の内に神秘の『龍炎の力』が宿る限り、 其の力を信じよ・・・其れこそが龍の魂であると
・その時一陣の風が遥か上空を吹き抜けていきました・・・何かが通り過ぎていったのです・・・
・その風を別の空の下で感じた者がもう一人・・・
・その姿は何ぴとの目にも捉えることは出来ませんでした・・・ですが確かに通っていったのです・・・
・・・19分にも及ぶGargoyles, Angels Of Darknessのラストは約1分間に渡るドラゴンらしき生物の飛行音で〆られています。それに関する説明はありません・・・これをどう解釈するかは聴き手次第、といったところなのでしょう。個人的には先に天に昇って行ったタロスが氷の戦士の魂を迎えに来て、共にLand Of Immortalsへ向かって行った・・・と解釈したいです・・・。てなところで、
絵で見るエメラルドソード・サーガ・完。
・・・と言いつつおまけをちょっとだけやる予定。
・Youtubeで Gargoyles, Angels Of Darknessを見ちゃる
・indexに戻る。
余談。本作の続編に当たるダークシークレット・サーガをやるかどうかは未定です。いや登場人物が多くてストーリーが難解なわりには、主役と一部の登場人物以外あんまり目立った活躍をしないという絵で語るには難しい内容なのよね・・・(^^;。
【真うかつエピソード6355】
ガーゴイルの軍団はアルガロードを蹂躙するダークランドの軍勢を薙ぎ払い、街の人々も解放された!
・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介通算その36、5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より10曲目「Gargoyles, Angels Of Darkness」のご紹介、その10です。
・ガーゴイルの軍団は悪魔の軍勢を一纏めにすると腕に抱え、再び天へと舞い上がりました。
・あわてて後を追うアレシウス。
・ガーゴイル達は再びダーガーの元へと戻ってきました。
・そのまま彼らと共に、あの悪の女王が眠っていたゴーストランドの古の地下聖堂へと向かいます。
・ダーガーはガーゴイルの捕らえて来た悪魔共をその扉の奥へと放り込むと、
・その前にガーゴイル達を並べ、二度とこの門が明けられることの無いように厳重なる封印を施しました。
・・・これで全てが終わりました・・・長き戦いに本当の意味での終止符が打たれたのです。
・アレシウスはダーガーにこの勝利の功労者としてダーガーに最大の礼を払い、アルガロードに来ないか、と誘います。
・ダーガーはそんな彼に背を向けると、
・愛馬に跨り、何処へかと去って行きました。
・彼には一人になる時間が必要だったのでしょう・・・
Gargoyles, Angels Of Darkness #11へ続く。
【真うかつエピソード6352】
何とか生き延びたダーガーはアルガロードに向かって最強のガーゴイル軍団を飛ばした。
・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介通算その36、5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より10曲目「Gargoyles, Angels Of Darkness」のご紹介、その9です。
・夜が明ける頃、ガーゴイルの軍団はアルガロード上空に到着しました。
・その異様な姿に恐れおののく囚われのアルガロードの人々・・・
ガーゴイル、其は暗闇の天使也(9)
嗚呼、何と、嗚呼神よ、何と・・・ 何が起こり給うたのか?
・ガーゴイルの軍団はダーガーが言った通り、街に降り立つと、街を占拠していた悪魔、死者の軍団、その他諸々のダークロードの軍勢を次々に斃して行きました。
・その光景に更に戸惑う人々でしたが、しばらくするとアルガロードの王城、その一番高い塔に幽閉されていた国王が、窓から大声で叫びました。
・後方支援隊の面々が国王を解放し、全ての事情を洗いざらい話したのでした。
・町全体がどよめき、次いで歓声が上がりました。
・囚われの人々も次々に解放され、手に手に剣を取るとガーゴイルに続き今や烏合の衆と化した暗黒王の軍勢を打ち払っていきます。
嗚呼神よ、我が神よ・・・ 事は成就せり・・・成就せり!
・その光景をどうにも受け入れ難く呆然とする者が一人・・・ヴァンカーです。
・(何故?何故だ???ガーゴイルどもは魔力を切ってハーガーの塔に置いたままだったはず・・・そもそもワシしか起動できないはずのガーゴイルが何故???)
・そこに静かに近づいてきたのは、彼の長年のライバル。
・「・・・お主には『優秀な弟子』がいるじゃろ」
・「・・・アレシウス!?貴様・・・」
・「・・・ワシとて暫くはこの現実を受け入れ難かったわい・・・ダーガーがこちらに付き、我が友人がまさか・・・あのような最期を遂げるとは・・・だがどうやら受け入れるしかないようじゃ・・・暗黒王は死に、エメラルドソードは誰の手にも届かぬ底なし沼の奥底に沈んだ・・・これで永久に暗黒王や女王が復活する事は無い・・・」
・「で、だ。今ここで長年の因縁に決着を付けるかの?ワシな、今怒っているからね・・・やるんなら本気出しちゃるかもしれんけど?」
・・・二人の間に緊張が走りました。
Gargoyles, Angels Of Darkness #10へ続く。
【真うかつエピソード6350】
氷の戦士はアクロンを道連れに、底なし沼にて死亡した。
・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介通算その36、5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より10曲目「Gargoyles, Angels Of Darkness」のご紹介、その8です。
・重傷を負い、反撃の術を持たないダーガーはダークランド軍の残党に襲われ死を覚悟しましたが・・・
・危機を救ってくれたのは後方支援隊の連中でした。
・その上手当までしてくれた兵士たちにダーガーが問いかけます。「何故だ?私はお前らの敬愛する隊長殿を・・・」
・「その事については我々も申し上げたいことがあります」と、代表して副隊長。
・「何を言ってるのだ?私は氷の戦士を救うどころか、止めを・・・」と言いかけたダーガーを制して
・「我々にあのレバーを引くことが出来たと思いますか?」
・「・・・見てたのか?」
・「あと半歩、我々はあと半歩進めばあなたからも我々の姿をご覧になれたかもしれません。しかし踏みとどまったのです。あれ以上進めば我々はあの方の命を救うために処刑台に向かってしまったでしょう・・・それこそがあの方の一番望まぬことだったというのに・・・あなたは、あの方の望みを果たして下さいましたが、それは我々には絶対に出来ぬ事でした」
・・・そう言って兵士たちは深々と頭を下げたのでした。
・(成程・・・)
・思えばここまでの彼の選択は思った通りにならぬことばかりでした。誤った方の選択肢を引いてしまう事の連続でした。
・彼とて戦士の命は救いたかったのです・・・ですが最後にあのレバーを引いたのは正しい選択だったと・・・
・先ほどまでは死ぬことばかりを考えていたダーガーですが、戦士の遺言と兵士たちの感謝の言葉・・・それらを胸にこれからの人生を生きて行けるような気がしてきました。
・(・・・そう、私にはまだ『なすべきこと』がある)
・「・・・そうか、そこまで恩義を感じてくれるというのならば、お前等と今は亡き誇り高き戦士の為に、今一度願いを叶えてやろう」
・上空より、たくさんの石造りの天使たちが舞い降りてきました。
・「あれはガーゴイルという。見てくれは・・・まぁお前らの目からしたら不気味に映るかもしれないが、私の命には絶対に従う・・・」
・驚く兵士たちに、
・「あいつらにはこれからアルガロードに向かい、街を占拠する悪魔を一掃するように命じる、ついでに乗って行け。アルガロードまでは一っ飛びだ。ついでにお前らの隊長が最後まで諦めずに如何に勇敢に戦ったか、ちゃんと伝えてやれ」
・早速背に乗り込む兵士達。
・「私が行ったら袋叩きに合うだろうな」と苦笑いで答えるダーガー。
・「大丈夫だ、コイツらは私が近くにいなくても自動で動き回るし、悪魔を一掃したらここまで戻ってくるように厳命してある。アルガロードの民の迷惑になるような事は一切しない」
・そしてガーゴイルの軍団は兵士たちを背に飛び立っていきました。
・・・その一方で、
・「・・・お前らは何故行かなかったのだ?」
・南の国の剣士と、ロークのドワーフはダーガーと共に残ったのです。
・「・・・あなた一人をここに残しておくわけにはいきません、ここにはまだダークロード軍の残党が残っているかもしれないですからね」と剣士。
・ドワーフが続けて曰く「それに、」
(・・・まぁ距離的にはそうなんだけどね・・・)
・「つくづくおめでたい連中だよ・・・上官に似て」
・と口では言いつつも、内心有難く思うダーガーでした。
ガーゴイル、其は暗闇の天使也(8)
『勝利の黎明』が風の中にて息を吹き返さん 其れぞ偉大なる再生なりける 大地に平伏したる街に新たなる命をもたらしたる者よ ・・・其の貴き命持て 団結せん!我等団結せん! 皆が渇望せし全ての予言が成就せり・・・ 山々よ、渓谷よ、炎よ、雪よ 太陽よ、月よ、英知よ、皆、魂を奮い立たせよ・・・ 此ぞ使命なる・・・!
Gargoyles, Angels Of Darkness #9へ続く。
【真うかつエピソード6349】
覚悟を決めた氷の戦士はダーガーに処刑台を下げる為のレバーを引くように頼んだ。
・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介通算その36、5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より10曲目「Gargoyles, Angels Of Darkness」のご紹介、その7です。
・氷の戦士の固い決意を知ったダーガーは、とうとう苦渋の決断を下します。
・徐々に降下していく処刑台。ダーガーは絞り出すような声で崖下の戦士に語り掛けます。
・「何故・・・何故お前なのだ?死をもって償うべきはお前ではなく罪深い私であるべきだろうに・・・」
・「そいつは違うぜ、ダーガー」と唇の端に微笑みを浮かべながら答える戦士。
・「お前はここで死ぬべきじゃない。今まで暗い暗黒の世界で生きてきたのが、ようやく光の下に出てこられたんじゃないか。今まで辛かっただろう?俺は幸せだったよ・・・十分いい人生だった。お前こそこれから光の下でお前の人生を生きるべきなんだ。今までの時間を取り戻す為に。お前にはまだ為すべきことがあるんだよ」
・処刑台が底なし沼の水面に近づいてきました・・・沼の表面がざわつき始めます。
・・・いよいよその時になりました。戦士の最期の台詞は、
でした。
・処刑台が水に浸かると同時に、アクロンと戦士とエメラルドソードは底なし沼に吸い込まれていきました。
・その瞬間、沼の底から腹をすかせた毒蛇たちが一斉に彼らに襲い掛かり・・・全てが終わったのです。
ガーゴイル、其は暗闇の天使也(7)
斯くして、この壮大なる『伝説の物語』は幕を閉じぬ 龍の魂を内に宿せし、 『天より降る千の焔』の悲劇の苦痛に苛まれし街の守護者にして 愛と憎悪の囁きに綴られし『魔法王国の交響曲』の中に 光を見出したる一人の男の物語が
・その光景を最後まで見届けたダーガーですが・・・
・大量の出血で動くことも叶わない彼の前に、暗黒王軍の残党が迫っていたのです。
・(アイツとは一度ちゃんと話したかった・・・死んだらあの世で再会・・・いや無理だろうな。アイツは『神々の大地』に迎えられるべき人間だが、私は地獄に落ちるだろうから・・・)
氷の戦士の物語は幕を下ろしましたが、歌まだ終わりません、Gargoyles, Angels Of Darkness #8へ続く。
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