YS-11に搭乗した

本日は9/30をもって国内線の旅客路線から消えるYS-11に搭乗しました。ちなみにルートは鹿児島から福岡に飛ぶJAC3648便

ちなみに私は乗るのは初めてですが(そして多分最後)、うちの親父や叔父さんに聞くと

1)とにかく揺れる
2)上昇するまで時間がかかる

など、なかなかステキなコメントをいただきました。青森空港はジェット化されるまでは、YS-11しか飛んでいなかったらしく、年配のかたは何やかんやで結構搭乗しているらしく、しかも、皆さんあまりいい思い出がないようです。

この人たちに聞くとSLについてもだいたい同意見で電車やディーゼルになり、煙を浴びなくてすむようになったのを非常に歓迎したような話をよくします。しかし、その迷惑といわれたSLも最後の最後のほうになると、逆に人気を得、現在では観光列車として日本各地で大活躍をするようになりました。

今まさにYS-11がそんな状態なわけです。



現在YS-11を運行しているのは日本エアコミュータのみ。すでに離島線はすべて撤退しているので、現在は福岡-鹿児島などの近郊路線のみとなっています。この日はあいにくの曇り空でしたが、純国産初の本格的旅客機であるYS-11は航空ファンに人気があるようで、鹿児島-福岡便ではYS-11の便だけがすべて満席となっていました。



チケットをゲットしたあと、テンションを高めるため、まず送迎デッキから全体を確認。いやおうにも期待が高まります。



いよいよ搭乗です。大型ジェットとちがってタラップにつけないので普通に階段をのぼっての搭乗です。今となっては非常に斬新。2発のプロペラがかっこいいですね。


着席してベルトを着用し、非常用設備の説明をうけた後エンジンが始動。座席に座っていても壁を通してプロペラの回転の振動が伝わってきます。そして思ったこと。

うるせぇ

ちょっと尋常じゃないくらいうるさい。私の席はもろ翼の上だったので、さらにインパクト大。
隣の人が何いってるかも聞こえないくらいです。

いかにヌルイジェット機にのっていたかということがよーくわかります。

でもって離陸。んでもって感想

ちょ、滑走距離長すぎwww

なかなか浮かない。すげぇ・・・

で離陸。んでもってまたまた感想

ちょ、全然上昇していかねぇ・・・

しかも、揺れまくり。雲上にでるまでなんどかジェットコースター状態に。結局体感時間にして1時間くらいでやっと水平飛行に。いやはやうわさどおりですわ。こいつわ。

で、水平飛行にうつったところで冷静に機内の装備品を見回してみました。



改めて見て思う。せまっ。

ちなみに私の席は11番でしたが、これでも後方のほうです。



ドリンクホルダーと座席のポケット。テーブルなんてものはありません。通常JALではポケットにゲロ袋が1つしかないのですが、YS-11には5つも備え付けられていました。それだけ需要があるということでしょうか?

なんとなく離陸前にくったスパゲティが不安です。



頭上の読書灯とかスッチーを呼ぶボタンとか。ここもよーくみると


DSC05576.jpg

スチュワーデスではなく、スチュワデス。(笑)


外も見てみました。



おーちゃんと雲の上飛んでる。感動だ!!積乱雲が結構発生したようですが、巧みに避けていたように見えました。

安全のしおりも読んでみました。



なぜかいつもより真剣に読んでしまったのはヒミツ。



でもって福岡空港到着。鉄オタならぬ、空オタの大記念撮影大会です。ターミナルビルまでは徒歩で。これまた貴重な体験でした。

DSC05588.jpg

そして、搭乗証明書を無事ゲットしました。

お世辞にも快適とはいえませんが、快適すぎる乗り物が多い昨今、こういう乗り物も大事に使用されていたということに驚きをかくせません。

最後に作られた機体は1974年に作られた機体ですからこの機体も30年以上前のものであるわけですから。

とにかくもゲロらなくてよかった・・・

余談ですが東京オリンピックの聖火は国内ではJALのYS-11で空輸されたそうです。 いまでこそ邪魔者なYS-11ですが、その当時は最新鋭の機体だったんですね。

Posted by issei

カテゴリ: アキバ

コメント一覧

これはうらやましい。気にはなっているのですが、結局乗らずに終わりそうです。 コンコルドと違って手が届く範囲にあるのでしょうが。 (コンコルドに乗りたかったなぁ。)
hgot