君は鈴本を知っているか?

ドラフト一位で鳴り物入りで巨人に入団したが、二軍戦で3回登板しただけで、怪我をしてそのまま引退した鈴本選手。その後彼は角界に転向し見事前頭3枚目まで昇段した後、電撃引退。両国にちゃんこやを開き今では妻と子供二人と悠々自適の生活をしている。

そんな鈴本選手のお話・・

というのは私の創作です。そんな選手いません。w

上野にある鈴本演芸場のこと。いわゆる寄席ってやつです。ちなみに毎日やってます。

今日はやらにゃならない仕事があるので、会社に行ったんですが、思いのほか早く片付いたんで、前から一度行ってみたいとおもっていた鈴本演芸場に行ってみたわけです。

寄席ってのは落語や演芸を見るところ。こういうのって東京とか大都市じゃないと中々見る機会がないんですよね。これは行くしかない。

場所は上野広小路と上野の中間くらい。会社から十分徒歩圏内。

値段は一般で2800円。たけぇ・・・こういうところにありがちな身障者割引もなし。シルバー割引とかはあるんですけどねぇ・・・。

今日は5時20分からの夜の部を見にいったのですが、人いねぇ・・・閑古鳥鳴きまくり。開演時は30人くらい。最後でも50人くらいでしょうか?全員2800円払ったとしても収益14万ですよ・・大丈夫なのかな?

ま、そのかわりゆったりと観れるんでそれはそれでいいんですけど、会場ではお酒が飲めるんで後ろのオッサンの酒臭いこと酒臭いこと。そのあたりも含めて寄席の空気ってことでファイナルアンサーなんでしょうか?

私にとってはいろいろとフシギな空間でしたわ。

で、本日の出演者。

落語 古今亭菊六 大神楽曲芸 鏡味仙三郎社中 落語 柳家さん生 落語 古今亭菊生 紙切り 林家正楽 落語 柳家さん喬 落語 古今亭菊丸 落語 柳家三三 落語 入船亭扇遊 奇術 アサダ二世 落語 古今亭菊千代 寄席ということで落語メインなんですが、結構知ってる話が多かったのが意外。JALを乗りまくった甲斐があるというもの? あと、意外だった事といえば、入り口でもらったプログラムには出演者が書いてあるだけで、どういう話をするかというのは書いてないということ。初めて知りました。その場の空気で話を変えたりするんですかねぇ・ というわけで、演目をメモってきたので、分かる範囲で。 古今亭菊六 牛ほめ & 初天神 いわゆる前座さん。2本お話をしていきました。前座ってそういうものなのかしらん? 牛ほめは与太郎がおじさんの家を褒めに行く話。初めて聞きましたが、その一説に何やら知ってる言葉が。これはBS笑点で林家たい平の「使ってみよう落語言葉」で紹介してたやつじゃん。一生懸命BS笑点見てた甲斐がありましたよ。ちなみにその落語言葉とは 「家は総体(そうたい)檜(ひのき)造りでございます。畳は備後の五部縁(ご ぶべり)で、左右の壁は砂摺り(すなずり)で、天井は薩摩の鶉杢(うずらもく)」 というもの。父親が与太郎におじさんの家を褒めるときのこう言えというのですが、当然与太郎は言えません。そのあたりを描くのが面白いお話。 初天神は、天神様に行く父親と息子のやりとりを描いた話。そのやりとりの会話が面白いんです。別段ストーリーがあるわけではなく、会話のやりとりが面白いって話は落語に結構多いんですが、これもそのひとつ。 大神楽曲芸 鏡味仙三郎社中 鞠やマスを傘の上で回す大道芸。常連客の待ってましたの声も 落語 柳家さん生 これは演目が分からなかった。さん生師匠は古典をメインにやってる人ぽいので何か有名な話だと思うんですが・・酔っ払いの演技が非常にうまい人でした。落語における酔っ払いは重要だと思う私は大満足。 ストーリーは酔って帰った夫が妻に散々悪態をついて酒を出せだの、お酌をしろだの言い、つまみがないと妻が言うや否や今すぐ買って来いと。でも、妻が出て行った瞬間、あいつがいねぇとおらぁ何もできねぇんだよなっと愚痴を言い始める話。 落語 古今亭菊生 新聞記事 てんぷら屋だけに挙げられた。面白い話を聞いた与太郎が自分もよしっ!とおもって他人に話しにいくが、やっぱりうまくいかないというお話。落語の定番ですね。時そばのような感じ。今日の夜の公演では一番面白かった。客の反応もよかったですね。 紙切り 林家正楽 この人もBS笑点で見たことがあります。それにしても、この人の紙きりは凄い。客からのリクエストで紙きりをするのですが、最初は客もツウな人が多く「あいあい傘」「ぶんぶく茶釜」「桃太郎」「十五夜」「紅葉狩り」なんて題材を出してたんですが、最後に「安倍総理」という題材が。 おいおい、安倍総理なんて紙きりで作れるのか?と思ってたら、ちゃーんと作りました。誰がどう見ても安倍総理。すげぇ・・神だよ。この人。 落語 柳家さん喬 短命 美人で気立てのいい奥さんをもらった若旦那が急死。その新婚生活の様子は実にアツアツぶりで、これでは男は我慢できずにふっと、手を伸ばしてしまう・・とそこいくとうちのカカァは・・みたいな話。これじゃオレは長生きだと。遠まわしに気立てのいい女性の気立てのよさを描く描写が面白い。 落語 古今亭菊丸 ふぐ鍋 フグは食いたし、毒は恐し。さんざんもちあげていた太鼓持ちが、旦那が先に食えといった瞬間すっかり受身になってオロオロする言い訳が面白い。180度大転回。これも同じ噺をJALで聞きましたが、人が変わればまた内容も変わるんですねー。 落語 入船亭扇遊 たぬさい 狸が恩返しにやってきた。これ幸いとサイコロに化けてもらって一儲けしようとうするが・・ 同じ様なネタがJoJoでもありましたねぇ。これを参考にしたんでしょうか? 落語 柳家三三 湯屋番 湯屋番って有名な落語があるのは知ってたんですが、聞くのは初めて。話の筋からしてこれが湯屋番かな~とドキドキして聞いてましたがビンゴ。こういう話は大好きです。 勘当をくらった若旦那が風呂場の番台に立つ噺。若旦那は妄想壁が爆発し番台の上で想像上のいい女との自演ドラマが始まる。そのドラマがアフォらしくまた滑稽。 似たような話に紙くず屋ってのがあります。どちらも筋があってないような落語なんで、面白いか、つまらないかは演者の腕にかかる落語。 落語 古今亭菊千代 お見立て 本日唯一の女性落語家。そしてトリ。この人の落語は前に聴いたことがありますね。多分松山鏡だったと思うんですけど。女性向けの古典落語っていうのは少なく(もともと男性視点が多く)なかなか苦労しているようです。花魁の演技に力がはいってましたねぇ・・・そういや松山鏡も女性がたくさん出てくる話ですね

Posted by issei

カテゴリ: 雑記

コメント一覧

鳴り物入りで一位指名されたもののその後パっとしなかった大森は、光星学院の坂本のスカウトにやってきてたけど、それはさておき正楽師匠はオイラも生で見たいと思った。そして透明人間(ちゃんと定番ネタとして存在する)とかリクエストしたいところ。
HARUKO

私もよく鈴本にいきます。 三三さんの真打昇進とか、さん喬さんとかが好きです。 正楽さんの、いつもお客さんが変なこと・・・とかいいながらの紙きり、本当にすごいですね。
たま

いやぁ・・・東京生まれ東京育ちのくせにまだ1回も行ったことなかったなぁ><;・・・機会があればいってみたいと思ったですよ? しかし、詳しいですなwで、なんでJALなんだ??(やっぱ機内ヘッドフォンサービスで聞きまくったのか?) ・・・最初は野球ネタかと思って、ちょっとワクワクしちゃいましたが?(ヤラレターwww
ゴンゾー♪

お、結構寄席好きっているんですね。よかったー 正楽師匠マジでいいですよー。オススメ。 三三さん読み方が判ってよかったです。 そしてアサダ二世という謎の手品師も・・この人についてはまた書きますわ。 まぁなんちゅうか結論としては観に行くべし。以上w
Isami

酔っぱらいの噺は「かわり目」の前半部分です。ありし日の志ん朝の「かわり目」は忘れられない思い出ですが、お父っつぁんの志ん生のもいいですよ。ラクゴニメにもなってます。 ネタは、その日の根多帳と客の顔を見てその場で決めます。 私はアサダ二世大好き。出て来ただけで笑ってしまいます。
hiroki

代わり目でぐぐって話調べました。確かにそうみたいです。しかしよくわかりましたねぇ。これだけで。
Isami