渋谷川

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東京には谷と名のつく地名が多いですね。渋谷、四ッ谷、日比谷、雑司ヶ谷、千駄ヶ谷などなど・・・

例えば、実際渋谷は谷です。青山方面に行くにしても池尻方面に行くにしても、どちらも上り坂ですね。

谷が多いということは川があるということです。谷は川が土地を削ってできるからです。

渋谷は渋谷川が削った谷です。

渋谷川なんてあるの?と聞かれそうですが、渋谷川はかつては地上にれっきと存在した川ですが、今はその大部分が地下にうめられており、今はこの川の上は歩道になっています。このように川の表面を覆ってしまうことを暗渠(あんきょ)と言います。

渋谷川は玉川通り(国道246号線)のJRガード下あたりから地上に出ます。よく注意して見ると気がつくはずです。

本日明治11年の地図を荒川知水博物館で見て確認しましたが、この川は四ッ谷、千駄ヶ谷と流れてくる川だったようです。文字通り谷を通り抜けてきた川なわけです。

神のページによるとこの川は玉川上水(四ッ谷まで来ていた)の水を分水するにも使用されていたようです。

なお渋谷にはもう一つ、宇田川という地名があります。井の頭通りのまがりっぷりが川っぽいなと思ってたのですが、先ほどの神のページを見てみたら、ずばりビンゴでした。西武A館とB館の間に暗渠があり、そのまま代々木八幡方面に続く川があったようです。その途中には富ヶ谷というヤハリ谷のつく地名がありますね。

写真は天現寺橋から撮影した渋谷川です。
Posted by issei

カテゴリ: 旅行記