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真・うかつ絵日記
日々うっかり
断りたい
2006年05月12日(金)
(c)荒木飛呂彦
<真うかつエピソード2584>
医者の家に生まれてたまに困るのが、患者さんがお礼の品を持ってくることなんです。
今日来られたのは、年のころなら70歳程、何日か前に急性の眼病で、あと1日発見が遅れてたら失明してたかもしんないという人。ウチではその病気を発見し、で手術施設の整った病院を紹介してあげた、ただそれだけの関係の方でした。それなのに律儀に手土産持ってお礼にいらっしゃったんですよ。当然受け取るのは気が引けるんですが、向こうとしても受け取ってくれないと気がすまない、生物だし貰って欲しいと一歩も引いてくれません。こういう場合も父や母なら上手い断り方を知ってると思うんですが、生憎遠くの学校の健康診断に行ってて不在。オイラとしては自分の母親より年配の女性にいつまでもペコペコペコペコされるのに耐え切れず、結局受け取ることにするよりなかったのでした。
そこまではいいや。
この妙齢のご婦人、帰ったと思ったら、更に手土産袋を3つかかえて戻ってきました。何でも紹介された先の眼科の院長と執刀医の先生、応援の公立病院の先生も尋ねたのだけれど留守だったので、代わりに渡してくれないか、と。なんちゅうムシのいい婆ちゃんだ、と心の中では思いましたが、既に1つ手土産も貰っちゃったし、これまた断りづらい雰囲気。あーもぅオイラのお人よし、と思いつつも、しょうがないので公立病院の先生の分以外(公務員には物渡すと犯罪になるのでさすがに思いとどまらせた)の2個は預かっちゃいました。
しばらくして母が帰ってきたので、これこれこーいうことなのよと事情を話して二人のセンセに連絡してもらったところ、先方は留守だったんじゃなくて、渡そうとして断られたので結局最後の砦のウチに全部集まってきちゃっただけみたいなのです。流石に皆さん断り慣れちょる。つか
ダメダメなオイラ_| ̄|○。
まぁでもこの際だから声を大にして主張しますが、頼むから患者の方は医者に物を持ってこないで下さい。お礼を言われればそりゃあ嬉しいと思いますが、言葉だけでホントに十分です。それに、こっから先は嫌らしい話になりますが、大概の医者はそこそこの金持ちなんで、お礼に物を持ってこられてもあんまし嬉しくないんです。
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