日々うっかり
【真うかつエピソード7419】
前作でしりとりシリーズ本編も一段落しましたが、作者としてはまだまだ描き足りない部分がありましたので、更なる続編を作ることとなりました。
とりあえず手を付けたかったのは各登場キャラの掘り下げです。特にハチに刺されたり、炎で燃やされたり、愛の前に敗れ去ったファンキーな魔王。この人に関してはまだまだ鉱脈が埋まっていると感じておりました。
しかしここにきて問題が一つ。2作目で魔王が亡き者になっている点です。まぁでもこの問題はすぐに解決しました。魔王復活から死亡までの間を舞台にすればいいのです。つまり時系列的にはしりとりクエスト1か、遅くとも2の前の期間です。
そうと決まれば話は早い、舞台は魔王の100年ぶりの復活地点、ジャンルはそこからの脱出。おお、なんと王道の脱出ゲームの舞台設定そのものではありませんか!
しかし、当時のオイラには王道の脱出ゲームを作る技術がまだまだ足りませんでした。取得した複数のアイテムの管理とか、cookieによるセーブとか、そういうのがまだ出来なかったのです。
そこで思いついたのが古代のゲームシステム(またか・・・)コマンド入力式アドベンチャーゲームです。古くはMackintoshとかの白黒モニター時代パソコンから使われてきたゲームシステムですが、今時聖子ちゃんカットの女子高生がいないように、当時からほぼ死滅したシステムではありました。まぁでも今となっては逆に新鮮かなー、とその時は都合よく思い込むことにしました。後で思い返せば、コマンド入力式よりはボタンクリック式の方がはるかに簡単だし手間もかからんと思ったものでしたが。
でまぁ完成したのがこのゲーム、主人公は下っぱだし、魔王さんはエセ関西弁を喋るし、妙にグイグイくるしゃべる骸骨は出てくるし、のっけからWizardryのパロディだし、それ以外もパロディだらけだし・・・と王道脱出ゲームとはいったい・・・といった仕上がりになっておりますが、何だかんだで個人的には好きな一本です。
なお、上記喋るガイコツこと番人初登場、および勇者との邂逅もこの作品が初ですが、この二人がコンビを組むのはもう少し先の話になります。あと、初代と2代目勇者もこの作品が初登場ですね。
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