メニュー
ホーム
アーカイブ
真・うかつ絵日記
日々うっかり
フルメタル・ジャケット
2006年05月26日(金)
<真うかつエピソード2598>
もう20年も前の映画ですが、今頃になって見る機会を得ました。以下ネタバレ多少アリの感想。
この映画はベトナム戦争時代の話で、舞台は前半が海軍の訓練所での過酷な訓練の様子、後半が泥沼化したベトナムの戦場での兵士達の戦いを描いております。
主人公、通称「ジョーカー」は、訓練所時代は自分の信念に背く事であれば鬼教官にも逆らう一本気があったり、落ちこぼれの通称「デブ」を気遣う気のいい若者でありつつも、いざデブを部隊一同で集団リンチ(落ちこぼれであるデブは鬼教官の格好の的になり、その失敗は部隊全体の連帯責任として負わされていたため、皆に疎まれていた)という算段になった時、ギリギリまでリンチに加わるのを渋ったわりには、他の誰よりも激しく殴ってしまうという、ま、言うなれば「どっちつかずの中途半端な若造」です。
ジョーカーの中途半端っぷりは後半のベトナム編で更に如何なく発揮されます。報道部に所属することになった彼は、ヘルメットには「BORN TO KILL」などど書いておきながら胸にはピースバッジという妙なファッション。後輩には自分が最前線を又にかけた経歴があるように嘯いて自分を大きく見せようとする一方、上官に先ほどのピースバッジの件で突っ込まれると狼狽するしかない。まぁ要するに「普通の男」なのですよ、彼は。
この映画は、彼が「普通の男」から、過酷な戦地経験を経て「一人前の兵士」になるまでの話です。・・・と、書くと戦争賛美の映画と思われるかもしれませんが、そうじゃありません。少なくとも賛美はしてません。否定もしていませんが。淡々と、実に淡々と一兵士の変化を追うだけの映画です。
ともなると結構地味な映画のような印象も受けますが、決してそんなこともなく、最後までそれなりに面白く見ることが出来ました。特に節々に流れる挿入歌のセンスが良いですね。
ただねェ・・・。
前半の訓練所時代が特になんですが、セリフがやたらと卑猥なんですよ。一人で見る分には何も困らないでしょうが、オイラこれ
家族で見ちゃった
んですよ。いや~なかなかどうして気まずい2時間でしたねぇ。
しかし、アメリカの海軍訓練所ではホントにこんな卑猥な言葉で訓練兵を扱いているのかどうか気になって調べてみたら、20年の時が流れ流れた現代においては、こんなもんじゃすまないそうです。アメリカ人じゃなくてヨカッタと心から思った次第。
エントリにコメントする
エントリにコメントする
タイトル
名前
コメント
完了
コメントが表示されるまで時間がかかることがあります。
Powered by
Red Leaf
( Rev. c78c769f2 ), © Issei Numata, 2007-2021