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真・うかつ絵日記
日々うっかり
警視庁殺人課
2008年03月19日(水)
<真うかつエピソード3240>
もう三十年近く前にやっていた刑事ドラマなんですが、ちょっと前にCSのファミリー劇場にチャンネルを合わせたらたまたまやっていたので、うっかり見入ってしまいました。
主演は菅原文太。アメリカで10年間NY市警勤務の実績を引っさげた警視庁の精鋭部隊・殺人課のリーダー通称「ミスター」を演じております。脇がまたゴージャスで、文太さんのよき理解者の上司役鶴田浩二を始め、中谷一郎、梅宮辰夫。チョイ役でディック・ミネ。若手刑事役には売れたてだった三田村邦彦。また、JACの全面協力の下、肉弾アクション、カーチェイス、銃撃などにはかなり力が入っています。
しかし、これだけゴージャスな布陣で挑んだにもかかわらず、2クールで終了してしまったんですな。おそらくあまり人気が無かったからだと思われますが、実際に見てみて何となく理由がわかったような気がしました。
まず、オープニングが凄いです。文太以下殺人課の面々の通常訓練と思われる風景等を流しているんですが、刑事一堂が一列に走行する車のドアにつかまったところから一斉に土手に転がり落ちるとか、
ホントに実戦で役に立つのか甚だ疑問な奴ばっか。
こんなんだから中身のドラマも相当凄いです。前回の第20話「幽霊殺人事件 戦慄の白いドレス」を例に取りましょう。
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深夜の長距離トラック運転手が山道で幽霊のような女に出会い、驚いて確かめている間にトラックの荷台に全裸の女性遺体が積み込まれているという、謎の猟奇殺人事件が連続発生。早速捜査にあたる殺人課の面々。やがて捜査線上に一人の女性が浮かび・・・
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と、このあらすじだけ見ると結構面白そうに思えるでしょ?実際、少なくとも前半部分は結構グイグイ引きこまれて面白かったんですよ。ただ
後半がかなりムチャクチャ。
女性刑事に現場を再現させて、犯行は「女性一人では絶対ムリ」と判断した文太は、「犯人は女装した男」と決め付けます(女性と男性による複合犯説は、文太の独断で却下)。前述の捜査線上に上がった女性の元彼が怪しかろうと判断した殺人課の面々は、目撃証言から犯行に使われた自動車を割り出します。この時点で所有者を任意同行しても差し支えないような気がするのですが、またもや文太の独断で犯人の面通しをすることにします。これも実際の目撃者のGS店員ではなく、「犯人は女装癖のある男なんだから」ということで
「ゲイバーのママに、容疑者はそっちの気がある奴かどうか判断してもらおう。ゲイなら犯人で間違いない」
というムチャっぷり。それにしても、放送当時は女装癖=ゲイだったんですねぇ。これはこれで驚きです。
閑話休題。結果的に面通しに失敗し、まんまと真犯人に逃亡の猶予を与えてしまった文太以下殺人課の面々は、それでも何とか第3の犯行が行われる直前に真犯人の隠れ家に到着します。ここで、刑事が少なくとも3人は同時到着しているというのに、何故か
文太だけが突入。
残り2名のアシスト無しで犯人に立ち向かいます。この犯人も何故かワイヤーロープにぶら下がって、ターザンよろしく文太に立ち向かい、肩や足に大怪我を負わせたり、銃撃で抵抗する文太の弾を連続バク転で避けたりと、JACの全面協力パワーを
無駄に不自然な行動
に費やします。
で、何だかんだと事件は解決しますが、肩と足に大怪我を負わされたはずの文太は、
ラストシーンではピンピンしてましたとさ。
というわけで、ストーリーの骨子は結構面白いにもかかわらず、全体を通してみると不自然極まりない話ばっかだったのが、あんま長続きしなかった原因なんじゃないかなー、と。あと、最初の方ににサラっと書きましたが、女性の全裸死体シーン始め、おねーちゃんの裸が出すぎです。放送当時の時間帯は土曜9時とのことですが、「全員集合」が終わって直ぐの時間帯だというのに、家族で見ていたらドン引きする程度に生々しい女性ヌードが頻繁に登場します。
てなわけで、DVDセールスもない実にカルトなドラマではありますが、一回ぐらいは見てみるのもいいでしょう。
色んな意味で面白い
し、話の種にはなります。
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<本日の
アウトドアJIS
コード:957e 「敷」>
撮影地:青森市・東造道
備考:最近ようやく全面禁煙になった模様。
青森県立中央病院
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