日々うっかり
【真うかつエピソード6330】
前回のあらすじ:
氷の戦士の一撃を避けようとしたダーガーは、体勢を崩して崖から転落した。
・・・ハイ、というわけで前回に引き続き今回も状況説明から入ります。
・転落したダーガーを救出した氷の戦士・・・。
・そのままくどくどとダーガーの説得にかかりますが、肝心のダーガーの方は、
・何故戦士が命を救ってくれたのか理解不能、かつ、先ほどまで首を絞められていて頭に血が回らない状況・・・戦士が何か喋っているのは理解していましたが、内容は全然頭に入ってきません。
・何故だろう・・・何故だろう・・・この目の前の男は仇敵のはずなのに・・・そう・・・仇敵・・・
・次の瞬間・・・
・一瞬の出来事でした・・・まさかダーガーに反撃されるとは露ほども思っていなかった戦士にこの一撃は回避出来ませんでした。
・致命傷、という程の深手ではありませんでしたが、激痛と出血により「何で・・・何でだよ・・・」と言いたげな目で凝視するのが精いっぱい。
・一方ダーガーの方は、その目線を背中で感じつつも、血刀を握りしめたまま、ただただ呆然とするばかりでした。
大分前置きが長くなりましたが、それでは5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より7曲目「Lamento Eroico」、ようやく1番の邦訳歌詞のご紹介です。
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英雄の嘆き
我が内なる木霊が壊れ、色褪せん 険しき双眸の天使を見るべくも無く 古代の韻律が響きし中、我は無力となりぬ 傷付き瀕死となりたる白鳥が如く・・・
悠久なる森羅万象の理に背き 真実は今や引導を渡され、闇の中 別離の涙が暗黒の虚無に注がれん 誠実にして誇り高き、我が人生の行末・・・
雷鳴よ 我が英雄の嘆きを 宿命を・・・現実を打開せよ!
ではそろそろ曲紹介に参ります。
以前チラっと触れた全編イタリア語の歌詞の歌です。グーグル先生とエキサイト先生頼みでで伊語→英語→日本語と訳していますので多少間違いあるかも・・・あと自分でも相当意訳している自覚はあります。CONSUMA LA REALTA'!とか直訳したら「現実を消費せよ」とかえらく変な日本語になるし。
曲の方は数少ない非メタル曲です。スローバラード+合唱・・・なんですが、バラード部はともかくサビの合唱部が凄い。何とファビオさんファルセットで歌ってます、ビックリ。これがまた綺麗なテノールなんだ。あなた今までそんな声一回も出してなかったじゃないの・・・雰囲気としてはもうこれはオペラのアリアですね。イタリア人歌手の矜持を感じる一曲です。
しかし歌詞の内容はアレだ、戦士の本音がバリバリ溢れているというか、珍しく弱音を吐きまくってます。サビで何とか前向きな事言ってますが、これも戦士視線じゃないですね・・・誰の目線なのかは謎。この場面を見ていたアレシウスも後に、この時ばかりは「\(^o^)/オワタ」と思ったと吐露してますし。この時点で状況を把握している残る王国側の人物といったら・・・アレか、神か・・・神なのかなぁ。それならオペラ仕様の荘厳かつド迫力なサビも納得いきますしね。
ところでこの曲、荘厳かつド迫力である点は認むるにやぶさかではないですが、ベスト盤の〆の曲なのは納得いかない・・・。ストーリー上のこの曲で終わるってのは、スターウォーズで言ったら「ジェダイの帰還」でルークが銀河皇帝に殺されかけてる辺りで完結した、ぐらい中途半端な終わり方なんですけど。
でもま現実問題ストーリーをちゃんと完結させて終わろうと思ったらこのアルバムの最後の曲で終わらなきゃいけないのですが、あの曲を含めてCD1枚に収めるのは無理だろうなぁ・・・。
ではもう少し話を進めましょう。
・徐々に現実に立ち返ったダーガーは自分の仕出かした事に困惑します。
・(成程、氷の戦士は私にとって仇敵かもしれないが、直前に彼は命を救ってくれた・・・その事に関しては恩義ととるべきだ)
・(しかし私はその恩義を仇で返してしまった・・・それだけでも私の信条に反する行為だが、しかも彼は何か自分に重大な事を伝えたがっていた・・・)
・(少なくとも話ぐらいは聴くべきだった・・・私は人としてやってはいけないことをやってしまったのではないか?)
・(・・・!?人として?私は今人として・・・と・・・???・・・この誇り高きダークランドの貴公子が・・・)
・そこへ、
・(父・・・・・・は・・・一部始終を見ていたのというのか・・・)
てなところで今回は終わりです。次回は5thアルバム「Power Of The Dragonflame」の8曲目、「Steelgods Of The Last Apocalypse #1」を予定しております。
・Youtubeで Lamento Eroicoを見ちゃる
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