絵で見るエメラルドソード・サーガ・第5幕場面6 Lamento Eroico #2

【真うかつエピソード6329】

前回のあらすじ:

 氷の戦士とダーガーの激しい一騎打ちが始まった。

 

 ・・・ハイ、というわけで前回に引き続き今回もLamento Eroico(正確にはAgony Is My NameとLamento Eroicoの間ですが・・・)の状況説明の続きになります。

 

・斬り合いの中、少し冷静になってきた氷の戦士はどうもダーガーが自分について激しく誤解している部分があるな・・・と思い始めました。

・どうやら奴は俺が20年も前に一族郎党を残虐に皆殺しにした、と子供の頃から吹き込まれてきたらしい。

・そして氷の戦士もようやく本来の目的を思い出しました。ダーガーが自分について誤解があり、それで敵愾心をむき出しにしているというのなら、その誤解を解けば話し合いの余地があるのではないか、と。

・何とかしてその余地を作ろうと攻撃の手を緩める戦士でしたが、無論ダーガーの方はそんな事ぁ知ったこっちゃありません、逆に勢いづき、ここぞとばかり攻勢に出ます。

・そして終に決定的な一撃を与えるチャンスを得たと見るや剣を構えこう叫びます。「今こそ我が正義の剣の餌食になれ!」と。

・(・・・『正義』だと?今正義つったか、コイツ!?)

・この一言にここまで忍耐強く説得のチャンスを伺っていた戦士が終にキレました。

・「小僧・・・お前な、さっきから惨殺された一族の仇だとか何とか言ってるけどな」

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・この不意な質問に一瞬動きを止めるダーガー。

・「見てねぇだろ?見てるワケがない。実際、やってねぇからな、俺は!!!

・何を今更言い訳を・・・とダーガーの繰り出した剣を戦士が軽くいなします。

・「縦しんば、俺がお前の一族を殺していたとしてもだ、じゃあお前らのやってる事は何なんだ?俺の部下を惨殺し、手足を切り落とし、死体を食い散らかし・・・村を焼き、森を焼き、罪なき村人を殺し・・・あまつさえ無抵抗の女子供までもだ、それがお前らの言う正義だとでもいうのか!?ああ゛~~~!!!

・・・吐き捨てるように例のデカい声で吠え続けながら凄みのある剣で圧倒してくる戦士・・・一体どこにそんな余力が、と内心驚くダーガーに更に畳みかけるように、

・「今上げた話はな、実際にこの戦場で起こった事だ。お前は今この前線に着いたばかりのようだから見てないかもしれない、だがな、お前は見ただろう?その場にいただろう?アイリン姫があんな、あんな酷い目に合ってだな、どれだけ惨たらしい殺され方をしたか!!!!!」

・・・流れで発した台詞ではありましたが、この発言はダーガーに、

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・深く刺さりました。

・戦士は知る由もない事でしたが、彼女の死はダーガーにとっても結構なトラウマになっておりました。

・彼と姫が一緒にいた時間はひと月もありませんでしたが、その短い触れ合いの中でダーガーは姫の笑顔に癒され・・・結果的にその笑顔を奪ってしまった事に耐えがたい程の負い目を感じていましたから・・・もっと下世話な言い方をすると、要は彼女に恋心を抱いていたのです

 

・更に反撃の手を緩めることなくダーガーを追い詰める戦士。

・・・この一騎打ちが始まった時点では二人は互角に戦っていました・・・故に実力は同程度・・・とダーガーは思っていました。

・ですが、実際のところ、単純な剣の実力では氷の戦士の方が上回っていたのです。

・考えてもみてください、一騎打ちが始まる前に既に何百もの敵を切り捨て疲弊した氷の戦士と、戦場に到着したばかりのダーガー・・・この体力面では明らかに戦士が不利な状況で二人は互角の勝負を繰り広げていました。

・動揺したダーガーと本気を出した戦士では戦士の方が圧倒して当然・・・終にダーガーは崖の淵まで追い詰められ、

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・態勢を崩し・・・転落します。

・そのまま谷底まで落ちてしまえばまだ楽だったかもしれませんが・・・幸か不幸か崖の途中の木の枝にマントが引っかかり、彼の首をじわじわと絞めつけました・・・このままでは縊死するのを待つばかり・・・

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・・・まさかこんな情けない死に方をする羽目になるとは、無念・・・

・と、思いきや。

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・・・え?

 

Lamento Eroico #3へ続く。

 

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Posted by Haruko

カテゴリ: 音楽