日々うっかり
【真うかつエピソード6350】
前回のあらすじ:
氷の戦士はアクロンを道連れに、底なし沼にて死亡した。
・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介通算その36、5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より10曲目「Gargoyles, Angels Of Darkness」のご紹介、その8です。
・重傷を負い、反撃の術を持たないダーガーはダークランド軍の残党に襲われ死を覚悟しましたが・・・
・危機を救ってくれたのは後方支援隊の連中でした。
・その上手当までしてくれた兵士たちにダーガーが問いかけます。「何故だ?私はお前らの敬愛する隊長殿を・・・」
・「その事については我々も申し上げたいことがあります」と、代表して副隊長。
・「何を言ってるのだ?私は氷の戦士を救うどころか、止めを・・・」と言いかけたダーガーを制して
・「我々にあのレバーを引くことが出来たと思いますか?」
・「・・・見てたのか?」
・「あと半歩、我々はあと半歩進めばあなたからも我々の姿をご覧になれたかもしれません。しかし踏みとどまったのです。あれ以上進めば我々はあの方の命を救うために処刑台に向かってしまったでしょう・・・それこそがあの方の一番望まぬことだったというのに・・・あなたは、あの方の望みを果たして下さいましたが、それは我々には絶対に出来ぬ事でした」
・・・そう言って兵士たちは深々と頭を下げたのでした。
・(成程・・・)
・思えばここまでの彼の選択は思った通りにならぬことばかりでした。誤った方の選択肢を引いてしまう事の連続でした。
・彼とて戦士の命は救いたかったのです・・・ですが最後にあのレバーを引いたのは正しい選択だったと・・・
・先ほどまでは死ぬことばかりを考えていたダーガーですが、戦士の遺言と兵士たちの感謝の言葉・・・それらを胸にこれからの人生を生きて行けるような気がしてきました。
・(・・・そう、私にはまだ『なすべきこと』がある)
・「・・・そうか、そこまで恩義を感じてくれるというのならば、お前等と今は亡き誇り高き戦士の為に、今一度願いを叶えてやろう」
・上空より、たくさんの石造りの天使たちが舞い降りてきました。
・「あれはガーゴイルという。見てくれは・・・まぁお前らの目からしたら不気味に映るかもしれないが、私の命には絶対に従う・・・」
・驚く兵士たちに、
・「あいつらにはこれからアルガロードに向かい、街を占拠する悪魔を一掃するように命じる、ついでに乗って行け。アルガロードまでは一っ飛びだ。ついでにお前らの隊長が最後まで諦めずに如何に勇敢に戦ったか、ちゃんと伝えてやれ」
・早速背に乗り込む兵士達。
・「私が行ったら袋叩きに合うだろうな」と苦笑いで答えるダーガー。
・「大丈夫だ、コイツらは私が近くにいなくても自動で動き回るし、悪魔を一掃したらここまで戻ってくるように厳命してある。アルガロードの民の迷惑になるような事は一切しない」
・そしてガーゴイルの軍団は兵士たちを背に飛び立っていきました。
・・・その一方で、
・「・・・お前らは何故行かなかったのだ?」
・南の国の剣士と、ロークのドワーフはダーガーと共に残ったのです。
・「・・・あなた一人をここに残しておくわけにはいきません、ここにはまだダークロード軍の残党が残っているかもしれないですからね」と剣士。
・ドワーフが続けて曰く「それに、」
(・・・まぁ距離的にはそうなんだけどね・・・)
・「つくづくおめでたい連中だよ・・・上官に似て」
・と口では言いつつも、内心有難く思うダーガーでした。
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ガーゴイル、其は暗闇の天使也(8)
『勝利の黎明』が風の中にて息を吹き返さん 其れぞ偉大なる再生なりける 大地に平伏したる街に新たなる命をもたらしたる者よ ・・・其の貴き命持て 団結せん!我等団結せん! 皆が渇望せし全ての予言が成就せり・・・ 山々よ、渓谷よ、炎よ、雪よ 太陽よ、月よ、英知よ、皆、魂を奮い立たせよ・・・ 此ぞ使命なる・・・!
Gargoyles, Angels Of Darkness #9へ続く。
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