絵で見るエメラルドソード・サーガ・第5幕場面1 Knightrider Of Doom #1

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【真うかつエピソード6315】

前回のあらすじ:

 ようやく回復した氷の戦士が本格的に活動再開した。

 

 ・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介、通算その30、5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より2曲目の「Knightrider Of Doom」のご紹介です。歌詞にはそれほど多くのネタバレは含まないのですが、王様と戦士の会見が長くなりますもので複数回に分けます。まずは歌詞は後回しにして状況紹介から始めたいと思います。

 

・アルガロード国民や国王に咎められることも無く、むしろ勇者扱いされている現状が受け入れ難く混乱する戦士に向かい、ハロルド三世が静かに語り掛けます

 

王:・・・どうも君は壮大な勘違いをしているようだから、今一度予言書の伝承について話そうじゃないか。

 いいかね、聖なる予言書には明確にこう記されている。

 

 「『澄明なる心』を持ちし『勇敢なる戦士』のみ、三つの『英知の鍵』を探索し、混沌の地の何処かに隠されし魔法の『象牙の門』を開く者とならん」

 

 我々魔法王国同盟の賢人会議が君に白羽の矢を立てた大きな理由は3つある。一つに君が十分に勇敢である事、且つ清明なる心を持っていると確信に値する人物であったことだ。

戦:・・・って言われると照れちゃうんですけど・・・我ながら『澄明なる心』の意味もよく分かってないですし;。

王:良くも悪くも純粋だ、ってことだよ。さて、3つめの君を選んだ理由、それは君が「氷の息子」と呼ばれる北方出身の戦士であるという点だ。予言の続きにはこうある。

 

 「其の戦士が、剣の守護神を倒せし程十二分に強かりければ、其の者は万能の剣の正当なる所有者『氷の戦士』とならん」

 

 かつて多くの屈強な騎士がこの難関に挑んだが全て途中で失敗し、君だけが成功した。つまり君は名実ともにこの予言書に書かれている『氷の戦士』になったわけだ。

戦:・・・ということになりますかね。しかし俺はそれを敵方に奪われるいう大失態を・・・

王:まぁ聞きなさい。

 さて、ここまでは巷でもよく知られた予言書の内容である。

 しかし、人間というものは予言の調子のいい事が書かれている所は覚えていても、そうではない部分は都合よく忘れているものだ。予言書にはこうも記述されている。

 

 「若しもこの剣が邪悪なる者の手に渡る事あらば、大災難を招き、世界を巻き込む大戦争に発展せん」

 

 ・・・さて、この一文の意味するところは?

戦:だから絶対に敵にエメラルドソードを渡してはいけない、という戒め・・・

王:我々はそうは取らなかった。つまり予言に書かれている以上、エメラルドソードを入手した後にはほぼ確実にこの剣は何らかのアクシデントで敵方に渡り、ひいては大戦争に発展する事態になるであろう、と。

 それがわかっていたから、過去の王たちはこの剣を積極的に探そうとはしなかったし、剣の栄誉を求めて探索に出たいと願う騎士を国家が支援することも公認することもなかった。

 この点を君にずっと黙っていたのは大変申し訳なく思うが、何分あやふやな情報で君を混乱させたくなかったのだ。

 しかし今回は話が違う。アクロンは過去のどの時代に存在した暗黒王よりも遥かに強力だ。

 奴を倒すにはエメラルドソードの力が必要だ・・・でなければ我々は確実に滅亡の道を辿ることになる。

 かといって剣を発見した瞬間より我々は大災難と大戦争に直面するというリスクを負うことになる・・・が、それでも何もせずに敗北するよりは遥かに希望はあるのだ。何故なれば予言の書の最後にはこう記述されているからだ。

 

 「最後に剣の柄を握りし者が、この長きに渡る血塗られた聖戦に終止符を打たん」

 

 ・・・君は暗黒王軍の捕虜になり、見事脱出してきたわけだが、その際既にエメラルドの剣を手中に収め、恐れるものなど何も無いはずのアクロンは血眼になって君の行方を追った・・・何故か?

 我々はこう踏んでいる。我々に聖なる予言書があるように、敵方にも悪の予言書があり、そこにも似たような予言が記されているのではないか?

 そして、彼等にとって正当なる剣の保有者である君はまさしく目の上の瘤そのものであり、息の根を止めねばならぬ存在である、と。

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 氷の戦士も覚悟を決めました。予言書に書かれている戦士が自分なら、その宿命を負わなければならない・・・たとえそれがどんな茨の道であろうと。

 しかしここで戦士に一つ疑問が。

 

戦:・・・えーっとしかし俺がそれほどまでに邪魔な存在なら、何であいつら俺にさんざんっぱら拷問かまして、中々殺さなかったんでしょうね?

王:・・・拷問が3度のメシより好きで好きでしょうがない奴等なんだよ。

戦:・・・・・・成程;

王:あ、そうそう、これまで君には治療に専念してもらいたかったから内緒にしてたけど・・・

 

 空気を呼んだアレシウスが慌てて止めに入ろうとしましたが既に遅し。

 

王:既に予言の前半は達成されている。君が拷問受けて逃げてきて床に伏してる間に、エルノアとトーラルドが、エメソを使って引き起こされた大津波その他の大災難により壊滅した。

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Knightrider Of Doom #2へ続く。

 

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Posted by Haruko

カテゴリ: 音楽