日々うっかり
【真うかつエピソード6321】
前回のあらすじ:
氷の戦士はアルガロードの龍将として思いの外ちゃんとやった。
・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介通算その32、5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より4曲目「The March Of The Swordmaster」のご紹介です。今回は前後編の前編、状況説明をしたいと思います。
・アルガロード城では来るべきダークランド軍との全面戦争に備え軍備を整える一方、具体的な対抗策を練るために、各国の重鎮を集めた作戦会議が開かれておりました。
・しかし現実問題エメラルドソードが敵の手中にある以上、戦力差は明らか・・・誰もが良案を出せずに沈黙するばかりでした。
・口火を切ったのはやはりこの男。
・「あの小僧とは?」と、問われ答える氷の戦士。
・「ダーガーですよ。黒き山の闇将軍・・・」
・その名を聞いて会議場が一瞬どよめきます。
・「成程、ダーガーという男は暗黒王の腹心で、常に切り込み隊長を任されておりますな。奴を倒せば自ずと突破口が開けます!」
・「しかも龍将は一度奴を撃退する、という功績を上げておられます。打ち破りやすい相手と言えましょう」
・・・いやそういう意味で言ったんじゃないんスけど・・・と口から出かかったところで、
・「我らがアイリン姫とアルワルド公はあやつのせいで惨たらしい最期を・・・是非仇を取っていただきたい!」
・・・とアンセロット代表に言われて完全に否定するタイミングを失った戦士でした。
・そう、戦士としては何とかしてダーガーを味方に引き入れられないか?せめて、アクロンを手を切ってもらえないものかと思っていたのです。
・明確な理由などありませんでした。ただ、戦士はアンセロットで噂を耳にした時から、彼に奇妙なシンパシーを感じていたのです。
・暗黒王軍に席を置きながら誇り高き武人の魂を持つ男・・・
・アイリン姫への残虐な仕打ちを目の当たりにした時の反応・・・それは「人として」ごくごく真っ当な反応でした。
・と、ふと冷静になり、この構想は公にしない方がいいんじゃないか?と思い始めた戦士。
・魔法王国の民・・・特にアンセロットの人々のダーガーに対する怒りは相当のものだ、味方に引き入れるなんて言ったら折角一致団結した軍勢の統率にひびが入る。
・それにこの作戦は極秘裏に進めなければならない・・・敵にこの情報が漏れた時点で作戦は頓挫するからだ。
・といったわけで氷の戦士は真意を殆どの関係者には告げませんでした。ハロルド三世や、アレシウスにさえも。
・この会議から一月後、いよいよダークランド軍はアルガロードに向かって侵略を開始します。
・受けて立つ戦士率いる魔法王国の大軍団にもとうとう出立の時が来たのです。
The March Of The Swordmaster #2へ続く。
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