絵で見るエメラルドソード・サーガ・第1幕場面4 Flames Of Revenge

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【真うかつエピソード6261】

前回のあらすじ:

氷の戦士は、兵を送り届ける道中立ち寄った村でユニコーンを見ました。

 

 ・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介、その4です。

 さて今回のお話。

 イレンガードの兵士を引き連れれアンセロット国の英雄の谷にある砦に到着した氷の戦士一行は、そこで想像を遥かに超えた惨状を目の当たりにします。

 てなところで4曲目の紹介といきましょう。ファーストアルバム「Legendary Tales」の5曲目、「Flames Of Revenge」です。まずは1番の邦訳から。

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復讐の炎

 

我が姫よ、何故亡くなり給うた?
此の惨劇の痛み受け入れ難し
雷鳴が空を撃ちし時、我は眼を閉じぬ
我は無垢なる死を眼前にして慟哭す
兄弟達よ、出立の準備は整いたり
貴公らの為に、勝たねばならぬ

時は満ちたり、さらば、親愛なる得難き輩よ
アンセロットは我が助力を求めたり
エルガードの陽の下より中原へ
我らが魔法の王国を救わん
屠られし全ての民が為、奴らに報いを受けさせん
目には目を

炎の意志と鋼の剣よ
祖国の為に我を支え給え
地獄の大軍を焼き尽くさん
猛り狂う復讐の炎の中にて

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 砦はダークランドの闇の貴公子ことダーガーの率いる先遣隊との激しい攻防で、甚大な被害を受けておりました。犠牲者も膨大な数に上り、その中にはアンセロットのアイリン姫も含まれておりました。氷の勇者はこの砦の守備隊長であり、アイリンの恋人でもあったアルワルドに引き連れてきた兵団を譲渡し、その指揮権を委ねます。

 そして、ここまでの長い行程ですっかり仲良くなったイレンガードの兵士達、そして親友アルワルドとの別れを惜しみつつ、第一の目的、エメラルドソードの探索へと単騎で旅立つのでした。

 てなところで曲紹介に参ります。

 正しくタイトル通りの激しいメタルナンバーです。あまりの惨状に心揺さぶられた氷の戦士の心情を表すかのごとくファビオさんの長いシャウトが入ったりもします。一方でキッチリコーラスも組み込みの、哀愁溢れるパートもありーの、そういう意味ではこのアルバムコンセプトに則った王道の曲とも言えましょう。ただし幸か不幸か、この後に控えるナンバーの評価が高すぎて意外と目立たない曲である感は否めないです。

 でもって歌詞のfarewell my dear old friendsは無難に「親愛なる得難き輩よ」と訳しましたが、old friendは一般的に旧友と訳します。これはイレンガードの兵士たちを指すもの(複数形だしね)と思っておりましたが、アルワルドも含まれる可能性が高いものと解釈します。いや、今会ったばかりの奴を旧友認定ってオカシイだろ?というツッコミもりましょうが、そうじゃなくて氷の戦士とアルワルドは元々認識があった可能性が高いと。え?どっからどう見ても田舎モンの裸戦士が遠く離れたアンセロットの騎士隊長と知り合いって無理なくね?というツッコミ、これもごもっともです。

 ですが、氷の戦士は魔法王国同盟軍で最も偉い王様、ハロルド三世にすら知られた存在の有名人です。お互いどこかで会っててもおかしくないでしょう。例えばアルガロード王の御前試合試合とか。そしてここでもっと重要なのは、氷の戦士とアイリン姫も出会っている可能性が高いのです。そしてこの時氷の戦士は姫に対して仄かな恋心に近いものを抱いたと思われます。何分既に将来を誓いあった両想いの恋人がいたわけで、この感情は直ぐに封印したと思いますが。

 そこまで推察される理由。この曲も含め今後も氷の戦士は「我が姫の為に」を連呼します。ここまで会ったことも無いとしたら、親友の彼女に対して思い入れが激しすぎるってもんでしょう。大体我が姫ってさぁ・・・君の国の姫じゃないんだよ?

 以上は歌はおろか説明書きにすら載ってないオイラの独自解釈なのでその点はご了承下さい。

 なお、ここまで順調だっただけに目の前の現実が厳しすぎたせいか、この後氷の戦士はしばらく軽くメンタル病みます。

 

---以下ネタバレにつきしばし白字

 実は姫、生きてます。つか虚構世界における「唐突な主要女性キャラの死」は生存フラグである場合が多々あります。みんな「北斗の拳」や「るろうに剣心」で学びましたね?な訳でベタベタクサクサのファンタジー作品である本作としては至極王道な流れとも言えましょう。でもそうすると、Now I close your eyes while thunder strikes the skyのyourって誰のよ?姫が死んでるならその亡骸だろうけどさぁ・・・歌詞のマチガイかと思って何回も聴きなおしたけど、間違いなくyourつってるな・・・。何やかんやとこの後から判明するこの事実がこの曲の評価を地味に下げてる一因のような気がしてなりません。

ネタバレここまで---

 

 てなところで今回は終わりです。次回は「Legendary Tales」の7曲目「Land Of Immortals」を予定しております。

・YoutubeでFlames Of Revengeを見ちゃる

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Posted by Haruko

カテゴリ: 音楽