日々うっかり
【真うかつエピソード7016】
前回の続き。
入院生活4日目の午前中、ついに待ちに待っていたこの日が訪れました。
「HARUKOさーん、じゃあ本日から一般病棟に移りますねー」
心の中でガッツポーズです!今日からスマホも使えるし、規定時間内ならお見舞いも自由にOK(ICUは家族のみ30分以内でした)。
ところで一般病棟と言っても部屋は色々あります。差額ベッド代を払えば個室もあったりしますが、こちとら薄給の身分、そういう贅沢は出来ません。デフォルトの6人部屋で十分です。
でー、オイラは一般病棟に移ったといっても、点滴やら尿道カテーテルやらぶら下げてる、まだベッドから降りることを許されない安静の重病人です。移されたのも、比較的トイレから近い部屋の窓側でした。オイラ以外の他の患者さんは、近々退院を控えた比較的元気なおばあちゃんが2名、寝たきりのおばあちゃんが2名、あと一つは空きベッドでした。
このうち退院を控えたおばあちゃんのうち1名が、まぁよく喋る喋る。部屋を移って2時間後には、家族構成からどの辺に住んでてどこの病院に通ってるか等の個人情報を殆ど知ってしまったし、数日間でこれまで歩んできた人生から、いとこはとこの情報まで殆ど覚えてしまうという、なかなかの喋り好きでした。そこのくせコチラの個人情報は殆ど聞きたがらないんだよなー。これはこのおばあちゃんに限らず、ほとんどのご高齢患者さんに共通する傾向でしたがね。要するに二回り以上も年の離れた若造の話なんぞに興味はないのでしょう。逆にありがたかったけど。ただ、入院する羽目になった病名といきさつだけは、大概の人には食いついてこられましたが。
そうしているうちにお見舞いの家族がやってきてくれたので、ついでに病院の売店で本の買い物を一つお願いしました。まだ行ってないけど、この病院の売店は全国チェーンのコンビニでして、絶対売ってると思ったその本は、
数独です。
非常によい暇つぶしになるので、入院のお供にはお勧めですよ。
その10につづく。
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