日々うっかり
【真うかつエピソード6363】
はい。てなわけで絵で見るエメラルドソード・サーガのおまけ、その4です。今回はダーガーについて語りたいと思います。
当初は主人公のライバルポジションとしてテーマ曲まで引っ提げて颯爽と登場した彼ですが、登場時点で既にこの物語における頂点から転落しはじめており、どうにも世界中の不幸を一身に背負ったキャラである、という点は否めません。ざっと書き出しただけでも、
1.幼いころに一族郎党を皆殺しにされる
2.ダークランドのヴァンカーの養子となり、将軍にまで上り詰めるが、そもそも一族を皆殺しにしたのはダークランド軍だった
3.ダークランドの将軍として頑張ったおかげで、後の功績にもかかわらず魔法王国(特にアンセロット)にしこりを残す
4.拿捕したアイリン姫に想いを寄せるも、目の前で上官たちに惨殺、またアンセロットの民の恨みを更に根深いものとする
5.一騎打ちで正々堂々と戦い、命を救ってくれた上に、忠告までしてくれた氷の戦士に不意打ちで深手を負わせ、取り返しのつかない事態に
6.命の恩人に自らの手で止めを刺す
と、こんだけのトラウマになりそうな不幸を背負っています。特に彼に深い傷を残してのは何気に4と5であり、6に関してはそれほどトラウマになってない、というより、お互い同意の上での行為なせいか、むしろ誇りに思っているようではありますが、それでも友達のいない彼にとって最初のマブダチになれそうだった奴を失ったショックは以降もずーっと引きずっております。
しかしまぁ、これだけのドラマを抱えた彼は不細工である事を除けばほぼパーフェクトヒューマンの氷の戦士よりよっぽど主人公向きのキャラクターなワケで、実際物語の後半、特にThe Pride Of Theから先は事実上の主人公と言っていいポジションに収まっています。戦士死亡後は完全に彼視点ですしね。
そして次回作にあたるダークシークレット・サーガでは名実ともに主人公なのですが、エメラルドソード・サーガの時点で既に完成された厨二キャラであった彼は更に厨二度が増しております。え?あれ以上病気が悪化するって事あんの?と言われるかもしれませんが、事実進行してます。エメソサーガの時点では彼は特に引きこもってないし、「俺の中の悪魔の血が騒いでどーしたこーした」とも言ってないですしね(^^;。
ま、そんな感じで変な方向にパワーアップしたダーガー君の活躍もいずれ書きたいなーとは思っておりますが、ま、追々・・・ということで長い目で見守っていただけると幸いです。
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