音楽

絵で見るエメラルドソード・サーガ・第5幕場面9 Gargoyles, Angels Of Darkness #6

【真うかつエピソード6348】

前回のあらすじ:

 ダーガーに戦士の傍まで突き落とされたアクロンは、エメソで左目を貫かれた!

 

 ・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介通算その36、5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より10曲目「Gargoyles, Angels Of Darkness」のご紹介、その6です。

 

・左目をエメラルドの剣で貫かれたアクロンですが、暗黒王は伊達ではありません、まだ生きてました

・すかさず戦士は、

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思いっきりアクロンの首を絞めつけますが、

 

・まーだ死ななかったのです。

・その様子を崖の上から見守るダーガー、そう彼も重傷を押して突き落としをかました結果、最早戦士を助けたくても動く事すら儘ならなかったのです。

・戦士はそんなダーガーに向かって叫びます「ダーガー!そこの壁にレバーがあるだろ?」

・確かに壁には処刑台を動かすためのレバーがありましたが。

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「下げろ」

・耳を疑うダーガー。いや、だからレバーを下げたら処刑台も下がって・・・

・「聞こえなかったのか?下げろと言ったんだ。このままの態勢でコイツを底なし沼に引きずり込んで、ぶっ殺す

・(アイツ、何いってんの・・・?)

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・「上等だ。これで全てに蹴りがつくんだぜ、最高じゃないか」と戦士。

・「お前には嫌な役割を押し付けて申し訳なく思ってるよ、でもな、今しかないんだ。いいか?俺は予言に書かれた『全てを終結させる戦士』だ。俺が今ここでやるしかないんだ。俺が失敗したとしても、いずれまた別の『氷の戦士』が現れるかもしれない。だが何時になるんだ、それは?ドラゴンに勝利し、剣の番人を斃せるほどの実力があり、死にかけた敵に情けを掛ける程度の慈悲深さがあり、また皆の為なら迷うことなく暗黒王を道連れに心中できる男が次に出現するのは何時だ?100年後か?1000年後か!?断言するが俺以外いねぇよ、そんなお人よし!!!

 

Gargoyles, Angels Of Darkness #7へ続く。

 

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絵で見るエメラルドソード・サーガ・第5幕場面9 Gargoyles, Angels Of Darkness #5

【真うかつエピソード6346】

前回のあらすじ:

 アクロンに返り討ちに合い重傷を負ったダーガー、しかしその視線の先に・・・

 

 ・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介通算その36、5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より10曲目「Gargoyles, Angels Of Darkness」のご紹介、その5です。

 

・追い詰められたダーガーですが、処刑台の上から必死に自分に向かって猛アピールをしている戦士の姿が目に入ります。

・戦士、アクロン、自分が一直線上に並び、しかもアクロンはエメラルドソードを手にしている・・・これはまさか・・・

 

 ここから3部構成の第3部になります(ちなみに2部はルカさんのギター主体のインストゥメンタル)。早速邦訳歌詞のご紹介。

---

ガーゴイル、其は暗闇の天使也(5)

 

ダーガー、やり遂げよ、やらねばならぬ・・・
憤怒を解き放ち、魂を輝かせん・・・
其は大地の命也・・・

---

 余談ですが↑このパート、歌ではなく台詞です、しかも爺ではなくファビオさんによる。いやー、こればかりは餅は餅屋だと思った(^^;。いいシーンなのに。

 

・激痛を押して身を起こし、ダーガー渾身の、

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突き落とし!!!!!

 

・まさか動けるとは思っていなかった元部下の反撃に合い、エメソを落とすアクロン。

 

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素早くキャッチする氷の戦士。

 

・長らく暗黒王の下僕と化していたエメラルドの剣は、本来の持ち主の手の中で再び輝きを取り戻します。

・そのまま処刑台まで落下してきたアクロンの左目目がけて、

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渾身の突き!

---

ガーゴイル、其は暗闇の天使也(6)

 

・・・遥かなる神秘の宇宙、その強大なる力が
我等に生命の奇跡をもたらしたる母なる大地、
其の崇高なる精神の祈りを聞き届けり・・・
彼女の暗黒の息子に新たなる生命が吹き込まれぬ・・・
『龍炎の力』、不可能と思われたる事をば実現せり・・・

---

 

Gargoyles, Angels Of Darkness #6へ続く。

 

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絵で見るエメラルドソード・サーガ・第5幕場面9 Gargoyles, Angels Of Darkness #4

【真うかつエピソード6346】

前回のあらすじ:

 アクロンに反旗を翻したダーガーだったが、事は予定通り運ばなかった。

 

 ・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介通算その36、5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より10曲目「Gargoyles, Angels Of Darkness」のご紹介、その4です。

 

・アクロンを討ち損じたダーガーは肩と腹部を負傷し、壁際まで追い詰められます。

・最早これまで、と悟った彼は最後にぶつけてみたかった質問を暗黒王に投げかけます。

・「陛下、20年前に我が一族を惨殺したのが戦士ではない事はもうわかっています・・・やったのは、あなたの軍勢ですよね?

・それにアクロンは嘲笑で答えました。

・「・・・もう一つ。何故私だけを助け、育成したのですか?『氷の戦士』に対抗する為の闘士を育てるなら、別にわざわざ私でなくても良かったはず」

・その質問を聞いて更に哄笑するアクロン。

・「その事か、確かに『氷の戦士』対策なら我が一門の精鋭でも良かったわな」

・一頻り大笑いすると不意に真顔になり、

・「お主がいずれ我を裏切る事は予見していた・・・お前には我々に流れている黒い血が流れておらぬからな。まぁ予見していたよりは早かったし、まさかいち早く女王を殺害するとは思わなんだ、この人間風情が!

・確かに今ダーガーの方や腹からどくどくと流れ出ているのは紛れもなく真っ赤な鮮血でした・・・あらためて痛みに顔を顰めるダーガー・・・ですが、

・「・・・質問の答えにはなっておりませんが」

・努めて冷静に会話を続けます。

・「要するにこういう事だ、当初の予定ではあのユニコーンの森での決戦時、お前に戦士を殺させるつもりだったのだ。まぁ戦士が勝っても特に問題は無かったのだが。戦自体は我々の大勝だったしな」

・そしてまた一頻り高笑いをし終えた後で、

・「つまりは人間の同士討ちを見たかったのだよ、何故なれば」

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・ある程度覚悟はしていましたが、ここまで酷い理由とは・・・と出血の痛みを上回るほどのショックで固まるダーガー。

・「・・・まぁこのエメラルドソードさえあれば、女王は何度でも復活できる、何の問題も無い」

・最早瀕死の戦士に見せつける為でしょうか・・・久々に持ち出してきたエメラルドソードを高く掲げると、

・「せめてこの剣で地獄に送ってやる、感謝せい!」

・アクロンが必殺の一撃を繰り出そうとした瞬間、

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・ここしばらく主役のくせに空気だったあの男の姿が視界に入りました。

 

Gargoyles, Angels Of Darkness #5へ続く。

 

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絵で見るエメラルドソード・サーガ・第5幕場面9 Gargoyles, Angels Of Darkness #3

【真うかつエピソード6344】

前回のあらすじ:

 ダーガーは手始めに暗き地平線の女王を斃した。

 

 ・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介通算その36、5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より10曲目「Gargoyles, Angels Of Darkness」のご紹介、その3です。

 

・異変にいち早く気づいたのは、

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・皮肉にも遠く離れたアルガロードにいたこの2名でした。

・アレシウスは戦士の近くで何か大きな力が消失した事に気付きました。

・しかし何分戦士の方が変わらず処刑台でぐったりしていたので、何が起こったのかまでは全く不明。

・ヴァンカーの方はアルガロードに駐留する死者の部隊が固まって動かなくなり始めたのに気づき、慌てていました。しかしその原因まではわからず。

・要するに二人ともダーガーが女王を殺害したなど、この時点では想像だにしていなかったのです。

 

・そのダーガーの次なる計画は、処刑場にガーゴイルの部隊を呼び出して大暴れさせ、混乱に乗じた隙にアクロンを斃す、というものでした。

・しかし事は予定通りには進みません・・・起動させるに十分な魔力の注入が間に合わなかったのです・・・それでも一部のガーゴルは飛来しましたが、戦力的には申し分なし、とは言えませんでした。

・そんな中、

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・いつもの連中も奮戦しておりました。

 

・以前ダーガーと話し込んだ時に礼として渡されたのは、隠し持つにはギリギリの大きさの一本の短剣でした。

・「こんなちっちゃな短剣一本でこっからどうやって脱出するのか?」と不満げな人質たちに対しダーガーは、「お前等の隊長は石ころ一個を武器にダークランドから生きて脱出したはずだが?」とクールに笑って見せたものでした。

・「・・・僕らと隊長じゃ比べ物にもならないですよ」と苦笑いで返した兵士A、しかしその顔はどこか誇らしげでした。

・それを見て、つくづく上官に似ておめでたい連中だな・・・と感じたダーガー。実のところその短剣は自害用に渡したつもりだったのです。

・仮に氷の戦士が死ぬような事になったら、彼等を生かしておく理由は無くなります・・・おそらくは拷問にかけられることになるでしょう。ならばせめて楽に死ねるようにと。

・その短剣が今役に立っておりました。斃した敵から武器を奪い、徐々に戦士の横たわっている処刑台方面に近づく彼等。

・しかし、戦士まではまだまだ距離があったのです・・・

 

・一方ダーガーは、処刑台近くにいたアクロンを斃そうとするも、

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返り討ちにあってしまいます・・・

 

Gargoyles, Angels Of Darkness #4へ続く。

 

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絵で見るエメラルドソード・サーガ・第5幕場面9 Gargoyles, Angels Of Darkness #2

【真うかつエピソード6342】

前回のあらすじ:

 戦士処刑の決定を受け、ダーガーが行動に出た。

 

 ・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介通算その36、5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より10曲目「Gargoyles, Angels Of Darkness」のご紹介、その2です。

 

・一夜明け、処刑の時刻が刻々と迫る中、ダーガーはあの時の光景を思い起こしながら、とある場所へ向かっておりました。

---

ガーゴイル、其は暗闇の天使也(3)

 

殊に吸血鬼共の残滓、残虐なる傲慢に満ちし仮面舞踏会
嘗て我を救済せし者に対する非道なる遊戯
彼にとりては其は耐え難き悪行也けり
其の永劫なる血の渇きから逃れんが為、内なる正義を呼び覚ます為、
今ならば王に反逆するに遅くは無し、と行動せり
覚醒せよ・・・いと高き空へ飛翔し、彼の者の魂を奪わん・・・
石造りの天使達よ・・・

---

・目的の場所・・・暗き地平線の女王の控室へと到着しました。

・軽くノックし、「戦士の処刑の準備が整いました~お迎えに上がりました・・・」と告げるダーガー。

・「?予定より早いじゃない・・・まだ時間あるんでしょ?それよりお姉さんとイイコトしないvvv」とお誘いしてくる女王に対し・・・

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・は?とキョトンとする女王にそれ以上考えさせる暇も与えず・・・

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・一閃!

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・ダーガーが最初に女王を仕留めたのにはそれなりに理由がありました。

・まず彼女はダークランド軍の大勢を占める死者の部隊の統率者である点。彼女が死ねば死者共は現世で動くことは不可能になりゆっくりと土に返る事になります・・・つまり部隊が崩壊するわけです。故に斃すとしたら最優先。

・もう一つ、策略があったとはいえ、アクロンとヴァンカーには成人するまで育ててもらった恩がありましたが、彼女には何の義理も無い、むしろその相容れない価値観、残虐な振る舞い、淫乱にして下劣な仕草・・・見た目・・・全てにおいてダーガーの嗜好とは全く正反対だった為、躊躇することなく誰よりも先に斬る事が出来たのです。

 

・さて、これで兎にも角にも後戻りが出来なくなったダーガーはいよいよアクロンとの対決に挑むことにしました。

・彼はいよいよ切り札に号令を掛けます。

---

ガーゴイル、其は暗闇の天使也(4)

 

大地ヲ呼ビ起コサン・・・
我ガ公正ト誠実ノ証、黒キ色ニ誓イ・・・忠誠をヲ誓ワン・・・
死者ノ魂ト巨大ナル混沌ノ狭間ニテ・・・
大イナル愛モテ我ヲ包ミタル母ナル大地ガ御許ヘ・・・
我コソハダーガー・・・

ガーゴイルよ、嗚呼、我が同胞ガーゴイルよ
今こそ覚醒せよ、彼の者の魂を奪うべく覚醒せよ

---

ここで3部構成のpart1終了。

Gargoyles, Angels Of Darkness #3へ続く。

 

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絵で見るエメラルドソード・サーガ・第5幕場面9 Gargoyles, Angels Of Darkness #1

【真うかつエピソード6340】

前回のあらすじ:

 氷の戦士への非道な仕打ちを目の当たりにしたダーガーは、遅まきながらついにデレた。

 

 ・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介通算その36、5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より10曲目「Gargoyles, Angels Of Darkness」のご紹介、その1です。

 

 今回は歌詞の紹介の前に曲の概要紹介から参ります。この曲は47曲全ての締めくくりという事で、最長19分もあります。3部構成になっており、その冒頭は何と今まで一度も使った事の無い楽器、ルカさん渾身のアコギの前奏から始まります。大変心にしみる切ないメロディーで、前奏だけでもこの曲を聴く価値はあるってもんです。

 以降はメタルをベースにシンフォニックあり、コーラスあり、イタリア語あり、ファルセットあり、爺のナレーションありとPower Of The Dragonflameとはまた違った意味で、もうほぼほぼ何でもありのてんこ盛りの曲です。この長い長い物語を締めくくるに相応しい壮大な楽曲である点認むるにやぶさかではありません。ていうかやっぱりこの曲聴かないとこの物語は終わったって気はしません、が個人的には心に余裕がある時ぐらいしか聴けない曲なんだよな。何故って?聴くと必ずと言っていいほど泣いちゃうからさ・・・。

 

 では締めくくりの物語を進めていきましょう。邦訳歌詞はその都度小出しに書いていきます。

 

・その頃、陥落したアルガロードで幽閉中の国王始め偉いさん連中の中では、唯一戦士の苦境を知るアレシウスが深く苦悩しておりました。

・当然のように彼は戦士の置かれている状況報告を逐一求められているワケですが、

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・戦士の目を通して状況を図っているアレシウスは彼の置かれている状態や大体の周囲の様子は掴んでおりました。

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こげな感じで。

 

・しかし、戦士が直接見聞きする事の無い情報となると、かなりあやふやだったのです。

・例えばその頃ダーガーがどういう行動を取っていたか・・・等・・・

---

ガーゴイル、其は暗闇の天使也(1)

 

予言者は雷鳴が如き絶叫で語り、地表は震撼せん
暗黒の烏は驚嘆すべき言霊の一撃を受け
罪深きダークランドより白鳥に生まれ変わらんとす
何びとも、賢者アレシウスすら、
何が彼を白鳥に変化させたるか知る由も無し・・・
魔法の湖の貴公子・・・其の名はダーガー・・・

---

・ダーガーは焦っていました。

・戦士が終にアケロンの底なし沼に設置された可動式プラットホームで処刑されると知り、終にアクロンへと刃を向ける具体的な行動に出ることにしたのです。

・彼がアクロンの許可なく直接動かせる手駒は殆どありませんでしたが、唯一、師ヴァンカーより扱い方を教わっていた部隊がハーガーにおりました。

・幸い沼はハーガーの近く・・・更に運のいいことに師はアルガロードに出向中・・・誰にも見咎められることなく、こっそり抜け出したダーガーは、

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・エネルギーを切られ停止した状態で塔に設置されている彼等の魔導プログラムを書き換え・・・

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・しかし間に合わせるしか無いのです、戦士を救出し、アクロンを斃すチャンスは明日しかないのです。

・ダーガーの用意したとっておきの切り札・・・それはガーゴイルと呼ばれる巨大な羽を持つ石造りの合成魔法生物でした。

・見た目は悪魔そのもの。しかし、それは命令する者の使い方次第では天使にも変貌する者たちだったのです。

---

ガーゴイル、其は暗闇の天使也(2)

 

ガーゴイルよ、飛翔せよ
ガーゴイルよ、覚醒せよ
ガーゴイルよ、いと高き空へ飛翔せよ・・・!
石造リノ摩訶不思議ナル天使ヨ
魂ヲ奪ウベク誇リ高ク飛ビマセイ

---

 

Gargoyles, Angels Of Darkness #2へ続く。

 

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絵で見るエメラルドソード・サーガ・第5幕場面8 The Pride Of The Tyrant #3

【真うかつエピソード6339】

前回のあらすじ:

 戦士に会えないダーガーは、代わりに後方支援隊の連中とコンタクトをとった。

 

 ・・・ハイ、というわけで今回は前回に引き続き今回も「The Pride Of The Tyrant」の状況説明です。なおこの場面には少々残虐かつ暴力的な表現が含まれます。心してご覧ください。

 

・1時間ほど支援隊の連中と話し込んだダーガー。

・彼の中では自分の馬鹿な考えが間違っている、否定して欲しい、という思いが燻っていたのですが、結果的にはどうやら馬鹿な考えが正しかった、という苦い考えに至る結果となりました。

・「礼」としての品を渡し、牢獄を去りながらダーガーは、未だ混乱した頭で考え込みます。

・とりあえずちょっとショックだったのが、

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・・・ま、そりゃ置いといて、氷の戦士が自分より年下という事実が分かった以上、戦士が自分の一族を虐殺したって話はいくら何でも無理があります

・しかしここで一つ疑問が、以前お話しした通り、ダーガーは子供の頃からずっとアクロンとヴァンカーに「『氷の戦士』が一族を虐殺した」という話を聞かされて育ったのです。

・その頃自分より年下の子供だったはずの戦士を虐殺犯に仕立て上げられたのは何故か?そして陛下と父は何故そんな嘘を吐いたのか?

・・・そこでようやくダーガーは気づきます。『氷の戦士』とは予言書に書かれた、いずれこの世界に現れるであろうエメラルドソードを入手する英雄を指す言葉である、と。

・・・・・・戦士が生まれる遥か以前からその言葉は一人歩きしていた・・・そして我々の目的の一つがエメラルドソードの入手である以上、その『氷の戦士』と呼ばれる人物は確実に出現する。

・この呼び名以外、どんな奴かはよくわからんけど、ともかく、我々の側もその対抗策を練らねばならない・・・

・・・・・・・・・つまりそれは・・・つまり・・・

 

・その時。

 

・耳を劈く猛り声がダーガーの思考を中断させました。

・あの大声、間違いなく戦士の・・・急ぎ拷問の間へと向かったダーガーが目にしたものは・・・

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・・・両足首を切断され、激痛にのたうち回る戦士の姿でした。

 

・アクロンが狂ったような叫びます、「そぉれ、踊れ踊れぇ!これは何と愉快な仮面舞踏会か!」

・切断された足から流れる鮮血をうまそうに啜る吸血鬼共・・・、甲高い笑い声を発し続ける死の女王・・・

 

・(・・・これが、私の君主と同胞だというのか?この・・・この・・・)

・あまりにも受け入れ難い光景でした・・・そしてこの時彼は心の底からの自責の念に駆られます。

・(何故、もっと早く決断しなかったのだろう・・・)

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・(・・・この忌々しい狂気の集団との決別を

 

 てなところで今回は終わりです。次回は5thアルバム「Power Of The Dragonflame」の10曲目にして最終まとめソング、「Gargoyles, Angels Of Darkness #1」を予定しております。ていうかあと一曲しか無いのにホントにまとまるのか、この物語?という疑問にはあらかじめお答えしましょう・・・まとまります、大丈夫

 

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絵で見るエメラルドソード・サーガ・第5幕場面8 The Pride Of The Tyrant #2

【真うかつエピソード6337】

前回のあらすじ:

 再び、氷の戦士の拷問の日々が始まった。

 

 ・・・ハイ、というわけで今回は前回に引き続き今回も「The Pride Of The Tyrant」の状況説明から入ります。

 

・戦士への拷問が始まる以前、ダーガーは一度戦士に会って直接話がしたい、とアクロンに申し出ました。

・・・が、それはけんもほろろに却下されました。

・逆に何故話したいのか、その明確な理由を問われたのに説明出来ず言葉に詰ったダーガーは、それ以上食い下がる事も出来ず・・・

・その事があって以降、ダーガーはアクロンに以前ほど信頼されていない・・・むしろ疎んじられている、という疑念に駆られるようになりました。

・そしてダーガーの方もアクロンに対する不信感を募らせていきました。

・・・そんなある日・・・

 

・大部屋に押し込まれている後方支援部隊の面々の下に、看守の怒号が響きます。

・「おい、今からダーガー様がお前らを直々に拷問してくれるそうだ、有難く思え~~~!!!」

・ダーガーの名を聞いて険しい顔になる一同、そこへ到着した彼は・・・

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・・・意外な提案に固まる一同。

・しかしダーガーといえばアンセロットの砦への攻撃隊長にしてアイリン、アルワルドの間接的な仇・・・そして今拷問されている氷の戦士の・・・

 

・「話に付き合って貰えるなら、それなりの礼はする」

 

・更に困惑する一同。

・「・・・話す内容にもよりますな」と沈黙を破ったのは副隊長。

・「主に、あいつ・・・戦士の事だ、特に20年前の・・・」

・「20年前と言ったら、ダークランド軍が長年の沈黙を破って近郊の村々を支配下に収めるべく活動を開始した年じゃな?」

・・・畳みかけるように被せてきたのはロークのドワーフでした。彼はここのメンバーの中で一番の年かさ・・・といってもドワーフとしては若輩者の100歳程度でしたが、それでも誰よりも古い話には詳しかったのです。

・「従わない連中は血を持って粛清した・・・いやはやあの頃からド畜生だったわな、あのアクロンという男。ま、それは置いておいて、我らが裸隊長の話をしようじゃないか、若いの」

・後ろで兵士達による拷問の体の猿芝居をしつつの、彼等の会話がスタートしました。

 

The Pride Of The Tyrant #3へ続く。そして久々に残虐場面警報を出しておきます

 

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絵で見るエメラルドソード・サーガ・第5幕場面8 The Pride Of The Tyrant #1

【真うかつエピソード6336】

前回のあらすじ:

 囚われの氷の戦士はアルガロードの陥落を目にしつつ物思いに耽っていた。

 

 ・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介通算その35、5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より9曲目「The Pride Of The Tyrant」のご紹介、その1です。今回は状況説明をしたいと思います。

 

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・アルガロード陥落の翌日より、大方の予想通り、戦士に対する激しい拷問が開始されました。

・それは以前捕まった時よりもずっと残酷で、過酷なものでした。

・しかし戦士はそれに耐え続けるしかありませんでした・・・他に囚われている多くの同胞の命を一日でも引き延ばす為・・・

・また、アクロンを斃す機会を得る為、拷問に耐え続けるしか無かったのです。

 

・一方図らずもこの状況を作り出してしまったダーガーは、

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・戦士が拷問される様子を毎日のように見に来ておりました。

・前回は姫の死を目の当たりにして以降、一度も来なかった彼ですが、今回は見に来た上で、

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・ただただ黙って戦士をじっと凝視し続けたのです。

何かを訴えかけるような目つきで、ずっと。

 

・そして戦士の方もそんなダーガーの変化を敏感に感じ取っていました。

 

 さて、前曲に引き続き大分前振りが長くなってしまいましたが、1番の邦訳歌詞のご紹介です。

---

暴君の驕り

 

戦火の渦に戻りて、我は我が剣を取り戻さん
奴は一つの戦に勝利せり、然し其は完勝には非ず
大嵐がクロンの王朝を一掃せん
鋼の鎖如きに神聖なる嵐を留める事は叶わぬ

陽光が古き街の廃墟をば照らしめん
七つの塔より人々の苦痛の絶叫が響かん
我が鷲と共に、我は自在に飛翔せん
雪の舞い散る山々より水晶の海へ

ダーガーは奴を信じてはおらぬ・・・我が言葉を聞け!
其方の魂を救えるのは其方のみ
アクロンこそ悪逆非道なる者・・・奴は全てを虐殺せり
クロンに従いし悪の手先なるぞ

貴様は我という暴君を嫌悪し、我も其れを否定せぬ
我が大義であると知らしめんが為我に力を与えよ

我が鷲と共に、我は自在に飛翔せん
雪の舞い散る山々より水晶の海へ

我等は戦神の帝国へと飛び立たん
嵐の秘密を見つけ出さんが為
然して黒き暴君の驕りに抗わん
我等が玉座の守護の為、其の秘密を利用せん

七つの焔を忘るること無かれ、
我は後悔などせぬ・・・断じて
我は神の憤怒其の物と成りぬ
クロンより残忍なる混沌の運び手・・・覚悟せよ!

---

 いやー、実に難解な歌詞です。全47曲中一番メンドクサイ・・・といってもいい。まず鷲って何よ・・・これ以降(といってもこの曲含めてあと2曲しかないわけですが;)全然出てこないファクターよ、鷲。あと嵐の秘密も。

 また、視点も点々としているので実にわかりづらいですが、2行とはいえアクロン視点があるのは珍しいですね、Dargor, Shadowlord Of The Black Mountain以来かな?

 ではそろそろ曲の紹介に参りましょう。

 良曲だらけのこのアルバムの中でも上位の人気メタルナンバーです。わかります、わかりますよ。♪クリスタルシ~、からのサビ突入部への流れと言葉の響きは全曲中でも屈指の美しさですからねぇ・・・でもその美しいメロディーが個人的には大問題でして、悲しい事にオイラはこのフレーズとほぼ同じメロディーを持つ古い楽曲を知っているのです・・・まぁ80年代のビクターのCM(ロボットコンポといえば40代以上の方はピンと来るだろうか?)歌ってた123ってテクノポップバンドの我愛你って曲なんですけどね。最後移調するかしないかの違いだけでほぼ一緒。いやまぁキャッチーなメロディーが似てしまうのは非常に良くある話なので、最終的には気にしないことにしましたが、最初聴いた時椅子から転げ落ちそうになったわ(^^;。

 

The Pride Of The Tyrant #2へ続く。

 

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絵で見るエメラルドソード・サーガ・第5幕場面7 Steelgods Of The Last Apocalypse #2

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【真うかつエピソード6333】

前回のあらすじ:

 氷の戦士が捕虜となった2か月後、アルガロードは陥落した。

 

 ・・・ハイ、というわけで今回も状況説明から入りたいと思います。

 

・氷の戦士はアルガロードの城壁の扉がこじ開けられ、終に陥落したその日の光景を鉄格子の嵌った独房の窓から眺めていました。

・前曲で、あれだけ落ち込んで弱音を吐いていた戦士・・・さぞかし憔悴しきっているだろう、と思いきや・・・

意外なぐらい開き直っておりました。

・(・・・成程、王都は陥落し、状況は完全に絶望的に思える・・・思えるがこれで終わったわけじゃない・・・)

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・・・そう、予言の書にエメラルドソードの所有者たる者がこの戦争を終結させる、と書いてある以上、戦士が死なない限りその成就の可能性は完全に潰えるわけではないのです。

 

それでは5thアルバム「Power Of The Dragonflame」より8曲目「Steelgods Of The Last Apocalypse」、1番の邦訳歌詞のご紹介です。

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最後の黙示録の戦神

 

直に、再び冬とならん
冬将軍来たりて、此の灰色の壁を覆わん

暴力が鬨の声を上げたり!
我は彼奴を敗北せしめん
この悪しき戦に於ける・・・奴の完膚無きまでの敗北を
・・・古より続く玉座を死守せんが為に戦いたる我等が

此の灰色の監獄より我は其方を見据えん
我が失われし最愛の、荒廃せし聖なる街よ
我は予言の奇跡を求めたり
其は古の書に記されし言葉が雷鳴となりて響かん

我等は、我等こそ
此の最後の黙示録の
戦神に直面すべく選ばれし者
此の最後の黙示録に
我等は、我等こそ
此の最後の黙示録の
戦神に直面すべく選ばれし者
此の最後の黙示録に
最後の黙示録に

---

 ではそろそろ曲紹介に参ります。

 

 アリアの次はまたまたメタルナンバーに戻ります。まずはダークロード軍によりアルガロードが攻め落とされた現実を告げるかの如く高らかにマーチが鳴り響きます。てことはその後は4thアルバムのような暗い曲調になるのかな、と思いきや、短いバラード調のAパートに続くBパートでは激しくはじけ、曲調も意外と明るいです。歌詞も含めて上手く開き直ることに成功した戦士の心情を反映している、といったところでしょうか。ここまで3曲(内容はともかくメロディーは暗い The March Of The Swordmasterも含めると4曲)暗めの曲が続いた事もありバランスを取りたかった、ってのもあるのかもしれません。

 さてもう一つ着目したいのは"We are the ones ~"など歌詞のうち幾つかの主語が複数形になっている点。つまりここに来て戦士以外の、アルガロードの兵士たちから見た視点も加わっているわけです(そのせいかこの曲含めた残り3曲はどれも相当男臭い曲になっておりますです、はい)。

 

 その点も含めまして、もう少しだけ物語を進めてみましょう。

 

・戦士は再び物思いに耽ります。

・(王都が陥落した以上、明日から新たな暴力の矛先は俺に向くだろう・・・つまり拷問の日々が始まるってわけだ)

・(・・・だが、アルガロードには自分と同じように囚われた何千人もの同胞がいる)

・(彼等の為にも生き延びなくてはならない・・・拷問に耐えてチャンスを伺い、アクロンを屠る、その義務が俺にはある。諦めねぇからな、俺は!)

 

・・・そして、彼等の方もまた思っておりました。

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どこまでも戦士を信じていたのです・・・

・あ、あと何とか難を逃れた王様とアレシウスも一応信じてたそうです。

 

 てなところで今回は終わりです。次回は5thアルバム「Power Of The Dragonflame」の9曲目、「The Pride Of The Tyrant #1」を予定しております。

 

・Youtubeで Steelgods Of The Last Apocalypseを見ちゃる

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Posted by Haruko

カテゴリ: 音楽