日々うっかり
【真うかつエピソード7678】
この前の勇者ラジオはうっかり一日早く公開してしましましたが(本当にうっかりです)、相談コーナーで取り上げたブラック・エンジェルズについて少しだけ語りましょう。
この作品は80年代黄金期週刊少年ジャンプに連載された、バイオレンスアクション漫画です。内容をざっくり説明すると、
前半:現代版仕事人
中盤:巨大組織VS少数精鋭部隊のアクション巨編
後半:世紀末超能力バトル
・・・とまぁパートによって思いっきり内容が変わってる感はありますが、それぞれのパートでそれぞれの面白みはあります。
さてこの作品の見どころと言えは、少年誌ギリギリのバイオレンス表現がまず挙げられます。バイオレンスに関しては同時期に北斗の拳というこれを凌駕する作品があったので、そこまで目立ちませんでしたが、北斗の拳が核兵器で世界崩壊後の無秩序架空世界を舞台にしているのに対し、この作品少なくとも中盤までは当時の現代社会が舞台です。架空世界とリアルが舞台の暴力では重みが全く違います。てなこともあり、この作品における悪役は徹頭徹尾救いようのない外道ばっかりです。悪役だけど途中で改心して寝返る、みたいな展開は一切ナシ(その逆はアリ)の潔さ。
そしてその悪役陣の多くは高慢エリート、悪徳警官、反社会勢力など成人男性が多いのも事実ですが、女性や未成年も外道認定されれば何の躊躇も無く斃されていきます。なんせラスボスは年端も行かないガキだったりします。
とまぁ敵側の話ばかり書きましたが、主人公側の話もすると、この作品、人気キャラだろうが何だろうが、結構唐突に死にます。相談で取り上げた額をマシンガンで打ち抜かれた松田なんかは副主人公だったにもかかわらず、不意に死が訪れます。まぁ主人公とリハク以外の拳法家はほぼ全員死亡の北斗の拳の例はあるにしても中々の死亡率です。鬼滅の刃が出るまではワンピースやNARUTOのように主人公側死亡率を下げた作品が主流だったことを考えると昔のジャンプはシビアだったな。
あと少年誌にしちゃエロティシズム表現が結構きわどかったな、とか、救われない話も多かったな、とか、卑弥呼(作品中トップクラスの女ド外道)は薬師丸ひろ子そっくりだったな、とか色々想いおこすことはありますが、それなりに見どころのおおい作品なので、興味があればAmazonとかの読み放題サービスなんかで読んでみてください。ただまぁ、何というか、ラストはスッキリしないオチです。
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