日々うっかり
【真うかつエピソード6271】
前回のあらすじ:
氷の戦士一行は象牙の門を開く為の第一と第二の鍵を手に入れた。
・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介、通算その9です。
いよいよ2ndアルバム「Symphony Of Enchanted Lands」に切り込みますが、その前に一つ。このアルバムの一曲目は「Epicus Furor」という荘厳な聖歌風合唱曲です。言わばアルバム全体を象徴するモチーフともなっている前奏曲といったところで、2曲目にあたる「Emerald Sword」と連続で聴くと一つの完成形にもなる曲であり、しかもこの2曲が連続で入っているアルバムは今のところこれだけ。ということで初聴前はワクワクしながら聴いていたのですが、デジタル変換音源の悲しさ・・・ちゃんと繋がってません。ブツっと切れます(泣)。どうしてもちゃんと聴きたい方はCD買ってCD音源で聴いた方がいいでしょう。
気を取り直して今回のお話。
・氷の戦士は第三の鍵を求めて森を越え、砂漠を越え、ついに埃に塗れた神秘の祭壇へとたどり着きました。ところが何をどうやっても神秘の祭壇から手掛かりを得る事が出来ません・・・。
・探索に疲れた戦士はうっかり第一の鍵と第二の鍵を祭壇にある割れ目の上に落としてしまいました。そしたら2つの鍵が結合し、ピッタリと割れ目に挟まりました。そうです、これこそが「神秘のイカレン」だったのです
ってマジか(^^;。君ら賢者まで同行しておきながら何なんだ、その体たらくは・・・。
てなところで、再掲になりますが、2ndアルバム「Symphony Of Enchanted Lands」の2曲目、「Emerald Sword」1番・・・折角なので長くなりますが、和訳全文のご紹介です。
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エメラルドの剣
我は中原の埃舞う谷を抜けて此処に至れり 門を開く第三の鍵を探さんが為に 今や秘密めく祭壇の傍らに辿り着かん 伝説に語られし我が敬愛なる陽光と龍の双眸 栄光への道程、我が剣を奉らん 真理と万民の正義に報いんが為
終に陽光が龍の双眸を照ら示し 呪文が妖しき光の遊戯を作り出しぬ 隠されし鏡に敬意を、我失われし路を見出したり 岩群を越え、我は秘なる洞に至れり 予言に伝えられし長き流血の戦 光は勝利せん、故に英知は金也
我が君よ、我が祖国よ、我が故郷の山々よ 龍共が舞いし緑の谷よ 暗黒王に打ち勝つ栄光の為 我はエメラルドの剣を探さん
澄明なる心を持ちし戦士のみ 陽光の祝福をば勝ち取るべし 然り、我こそ其の戦士也、我は我が道を行かん 森羅万象の理に従わば、我は剣に辿り着けよう 栄光への道程、我が剣を奉らん 真理と万民の正義に報いんが為
我が君よ、我が祖国よ、我が故郷の山々よ 龍共が舞いし緑の谷よ 暗黒王に打ち勝つ栄光の為 我はエメラルドの剣を求めん
・程無くして神秘のイカレンに朝の陽光により奇跡がもたらされました。祭壇を取り囲む3体の龍の石像に光が差し込み、次々と隠された鏡に反射、最終的に光は一行を取り囲む岩々を指示しました。
・・・という補足の説明がないとちょっと分かりづらい内容の歌詞だと思いますぜ、これは(^^;。
それではそろそろ曲紹介に参りましょう。
押しも押されぬバンドの代表曲です。ワクワクするようなギターの前奏から始まり、勇壮なコーラス、かき鳴らされるシンセ、そして力強く入ってくるボーカル。キャッチーなフレーズの数々。カッコイイにも程がある間奏。スピードを緩めることなく疾走する、あっという間の4分半です。シンフォニック・パワー・メタルの真骨頂ここに極まれりといったところでしょう。
でも最初の最初、一回目、この曲を聴いた時の感想は「あ・・・サビ一段下がるんだ・・・」だったなぁ。この曲はマイナーからスタートしてサビでメジャーに転調するのですが、その時上じゃなく下に転調するんですね。でもまぁ何度か連続で聴いた後にはその理由を察しましたよ。オイラ聴き初めて3回目には歌に合わせて♪フォーザーキーン、って歌ってたもん。
つまりですね、この曲上に転調したら、ファビオさんは歌えるかもしれないけど普通の人にはまぁ無理だわ。下だからオイラみたいなモンでも歌える音域なのよ、つまりこれはライブで全員で大合唱して最高に盛り上がる目的で作られた曲なんじゃねぇかと。実際この曲は先行シングルで出てますし、今年の来日ライブでも最後のアンコールの〆で歌ってみんなで大合唱したってさ(心底羨ましい・・・)。
てなところで今回は終わりです。次回はセカンドアルバム「Symphony Of Enchanted Lands」3曲目「Wisdom Of The Kings」を予定しております。
・YoutubeでEmerald Swordを見ちゃる
・indexに戻る。
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【真うかつエピソード6270】
エメラルドソード・サーガも第2章へ突入しました。前作では全くと言っていいほどそれらしい行動を取らなかった氷の戦士ですが、今作からはいよいよ本格的にエメラルドソードの探索を開始します。
なお、今作でのバンドメンバーは以下の通り。
・ヴォーカル:ファビオ・リオーネ
・ギター:ルカ・トゥリッリ
・キーボード:アレックス・スタロポリ
・ドラム:ダニエル・カーボネラ
・ベース:アレッサンドラ・ロッタ(NEW)
今作から正式メンバーになったベーシスト。ドドドドと小刻みに鳴り響くエメソのベースはこの人の担当。
続いてこの章の主な登場人物のご紹介
・氷の戦士
主人公。相変わらずの脳筋っぷり。その一方ちょっと乙女な一面も見せ始める。
・アレシウス
氷の戦士に帯同する魔法使い。色々助言はくれるがキング・オブ賢者灰色のガンダルフのようなアグレッシブさを期待してはイケない。
・老ドワーフ
象牙の門を開く為の第一の鍵を保持する老ドワーフ。
・タロス
第二の鍵を保持する呪われたドラゴン。
・馬
新キャラ登場で、氷の戦士の相棒の立場が若干危うくなる。
さてそれでは「Symphony of Enchanted Lands」序章の物語を紹介します。
前作「Legendary Tales」から第2幕場面1となる「Emerald Sword」の間にはこんなことがありました。
・エルガードでの休息もそこそこに、氷の戦士一行は鍵の探索を開始し、夜明けごろには最初の目的地であるアルゴン王の林間に到着しました。
・そこには第一の鍵の守護者たる老ドワーフが住んでおり、早速鍵を得る為の挑戦が始まりました。
・老ドワーフは氷の勇者に、最も恐怖となる深層心理を魔鏡に映しだすというメンタル攻撃を仕掛けてきますが、戦士はそれを打ち破り、見事第一の鍵を入手しました。
・次いで一行は混乱の沼地に向かい、そこに棲む恐ろしいドラゴン・タロスへと挑みました。
・戦いは熾烈を極めましたが、最後には氷の戦士の俊敏さが勝りました。戦士はタロスに止めを刺すチャンスを得ましたが、敢えて見逃しました。
・すると何という事でしょう、これまで鍵を探しにきた者と永久に(相手を殺そうが自分が斃されて鍵を奪われようが)戦わなければならないという呪いが、戦士の慈悲行為により解けたのです。
・これによりタロスは自由の身になりました。彼は予てからの念願だった地平線の彼方まで飛ぶために(物理的に)翼を広げましたが、その前に戦士に第二の鍵を与え、カオスの地近くにあるイカレンの秘密を擁する祭壇へ行くように助言しました。
以上です。
・・・ん?第一の鍵と第二の鍵もう入手済みなの・・・?あのドラゴンとの戦闘イベントとか超盛り上がりそうだけど歌になってないの、というご質問、もっともですが、そうなのよ。
いやー、まさか最初の戦闘イベントにして中ボス戦をまるっとすっとばすとはなぁ(^^;。
「Emerald Sword」に続く。
*このコーナーは2016年夏にもなって突然に「Rhapsody of Fire」に嵌ったにわかファンが、つたない日本語力と英語力でなんとか原文を翻訳し、勢いでその作品の魅力とストーリー及び曲紹介を書き殴っているコーナーです。何かと勘違いも多いと思いますがひらにご容赦願います。
ストーリーの方は海外の有志がネット上に上げてるCD付随のストーリー補完分やら英語Wikipediaをざっくり翻訳した上で書いてます。というのもオイラが持っている音源はAmazonのエメラルドソード・サーガ5部作セットのダウンロード版でして、これがCD5枚セットで全47曲3000円とベラボーにお買い得ではあるのですが、当然のように補完分の冊子まではついてません(泣)。2つあるダウンロード版のデカい欠点の一つです(もう片方についてはおいおい・・・2ndアルバム冒頭辺りで)。
【バンドのご紹介】
・バンド名:ラプソディー(オブ・ファイア)
1995年イタリアのトリエステにて結成されたシンフォニック・パワーメタル・バンド。独自のコンセプト・ストーリーに基づいた一連の詞に力強いメタルサウンドにクラシックや映画音楽の要素を取り込んだドラマティックな音楽が特徴。
現在のバンド名はオブ・ファイアが付きますが、この一連の楽曲発表時には単に「ラプソディー」でした。版権上の都合で2006年からこの名称に変更されています(が、旧名でググるとラプソディー・イン・ブルーとかボヘミアン・ラプソディーがどうしても上位に引っかかるので、変更しといて本当にヨカッタと思います(そりゃまぁもっといい名前があったんじぇねぇかと疑問に思う点もありますが・・・)。
【エメラルドソード・サーガについて】
ラプソディー・オブ・ファイア最初期のコンセプトアルバムの一連のシリーズ根底になっている伝説の剣「エメラルドソード」とそれを探し求める主人公「氷の戦士」の戦いを描いたファンタジー・ストーリーです。デビューアルバム「Legendary Tales」から始まり、5作目「Power Of The Dragonflame」まで続きました。収録曲はボーナストラック抜きにすると全部で47曲に渡る長編サーガです。
【アルバムごとの曲紹介】
*第1幕「Legendary Tales」
・序章
・場面1 Warrior Of Ice
・場面2 Rage Of The Winter
・場面3 Forest Of Unicorns
・場面4 Flames Of Revenge
・場面5 Land Of Immortals
・場面6 Echoes Of Tragedy
・場面7 Lord Of The Thunder
・場面8 Legendary Tales
*第2幕「Symphony Of Enchanted Lands」
・場面1 Emerald Sword
・場面2 Wisdom Of The Kings
・場面3 Eternal Glory
・場面4 Beyond The Gates Of Infinity
・場面5 Wings Of Destiny
・場面6 The Dark Tower Of Abyss
・場面7 Riding The Winds Of Eternity
・場面8 Symphony Of Enchanted Lands
*第3幕「Dawn Of Victory」
・場面1 Dawn Of Victory
・場面2 Triumph For My Magic Steel
・場面3 The Village Of Dwarves
・場面4 Dargor, Shadowlord Of The Black Mountain
・場面5 The Bloody Rage Of The Titans
・場面6 Holy Thunderforce #1 #2 #3
・場面7 The Last Winged Unicorn #1 #2
・場面8 The Mighty Ride Of The Firelord #1 #2
*第4幕「Rain Of A Thousand Flames」
・場面1 Rain Of A Thousand Flames
・場面2 Queen Of The Dark Harizons
・場面3 Tears Of A Dying Angel
・場面4 The Poem's Evil Page
・場面5 The Wizard's Last Rhymes
*第4幕「Power Of The Dragonflames」
・場面1 Knightrider Of Doom #1 #2
・場面2 Power Of The Dragonflame
・場面3 The March Of The Swordmaster #1 #2
・場面4 When Demons Awake
・場面5 Agony Is My Name #1 #2
・場面6 Lamento Eroico #1 #2 #3
・場面7 Steelgods Of The Last Apocalypse #1 #2
・場面8 The Pride Of The Tyrant #1 #2 #3
・場面9 Gargoyles, Angels Of Darkness #1 #2 #3 #4 #5 #6 #7 #8 #9 #10 #11
*おまけ
・氷の戦士のキャラ考察
・アレシウスのキャラ考察
・アルワルドとアイリンのキャラ考察
・ダーガーのキャラ考察
【真うかつエピソード6267】
気分が昂った氷の戦士は、雷が鳴り響く中思いっきり駆け回り、雷神に祈りを捧げました。
・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介、その8です。
さて今回のお話。
すっかり夜も更けたので氷の戦士御一行はエルガードの町はずれで休息することにしました。
てなところでファーストアルバム「Legendary Tales」の10曲目「Legendary Tales」一番の歌詞をご紹介します。
伝説の物語
程無く、夜の帳が一切の大地を覆いたり 静かなる川は水溢るる 道化どもは篝火を囲みつ 古の歌を奏でん
壮絶なる血塗られた争いの猛き戦士の歌よ 月光、外壁を照らしめしひと時 我は瞳を閉じずにはおれぬ
永劫の戦に於ける新たなる物語を 聖光の守り手に捧ぐ 我が闘志に火が付かん 瞼に浮かびし無垢なる血よ、夢の翼を広げよ 我は炎と鋼鉄の戦に勝利を収めたし 全ての為に
近所で別グループが篝火囲んで宴会をしているようですが、さんざん悩んだり駆けずり回ったせいで、氷の戦士はすっかりおねむモードです。見る夢が悪夢混じりなのが辛い所ですが、ああ見えて意外と生真面目な性分なんで、背負いこむタイプなんですよ、彼は。
しかし翼を広げて云々・・・この表現方法はJ-POP特有ってワケじゃないんですねぇ(^^;。この先もこの連中は時々(物理的な意味でも)翼を広げます。
この一連のシリーズは全て、アルバム最後の曲がストーリーの〆を担当するという位置づけで、この作品もアルバム内全ての楽曲の中で最長、8分近いボリュームがあります。が、実際に聴いてみるとそこまで冗長とは感じません。まぁ〆曲はこれ以降どんどん長くなっていきますからねぇ・・・それこそプログレかよ!というお馴染みの突っ込みさえ飛び出すほど長大な曲もあります(^^;。
曲調に関して言えばメタル色は殆ど無く、フォレスト・オブ・ユニコーンのようなスコットランドかどっかの民謡調といった感じの一貫して3拍子のスローテンポな曲です。あまり余計な脚色が無いおかげで逆にまとめ曲としてはかなり聴きやすい部類だと思うんですけど、世のメタラーはこういうスローテンポな(ry。
さて、エメラルドソード・サーガ第一幕はとりあえずこれにて幕を下ろします。
ところで既にお気づきの方もいらっしゃるでしょうが、ここまで氷の戦士、戦士を名乗っておきながら一度も誰とも戦っておりません(^^;。これRPGだったらいつになったら戦闘始まるんじゃワレェ!と相当のストレスが溜まってる頃合いかと思いますが、安心して下さい!次回アルバムは探索&戦闘回です。なんせ前奏曲に続く掴みの一曲目が我らがEmerald Swordですよ!
ホホウ、それは楽しみだなぁ・・・まずは第一の鍵を探しに行くのだろうな。ランド・オブ・イモータルズの歌詞から察するに、ドワーフの罠を攻略して第一の鍵をゲトして、続いて血に飢えたタロスとやらとの血沸き肉躍る戦闘シーンが展開されるのだろうな、フムフム・・・と期待して下さっている方には肩透かしを食らわせてしまうかもしれないですが(ヒント、エメソの歌詞を確認せよ)。
てなところで今回は終わりです。次回はセカンドアルバム「Symphony of Enchanted Lands」序章を予定しております。
・YoutubeでLegendary Talesを見ちゃる
【真うかつエピソード6266】
氷の戦士は死者の断末魔の耳鳴りに悩まされていたが、少し回復した。
・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介、その7です。
改めて復讐をバネに頑張ろう、と決意した氷の戦士ですが、気持ち的にはまだモヤモヤが晴れ切ってませんでした。夜になり、少し気持ちを落ち着かせようと馬に乗って周辺を駆け回ったところ、遠くから雷の音が聞こえました。
てなところで7曲目の紹介といきましょう。ファーストアルバム「Legendary Tales」の9曲目、「Lord Of The Thunder」今回は最初のサビまでの歌詞のご紹介です。
雷の神
闇と悪が支配せし時代、神の導きの下産まれ 栄光こそ我が母、炎こそ我が兄、剣こそが我が法 混沌と憎悪に塗れし処に我が安住の地は無し 正義と秩序を律さんが為、我は鋼の剣を振るわん
聖焔はいやまさ燃え上がれり、勝利の為我が胸を長しえに燃やさん 聖戦は次なる烈王を待ち受けぬ
青毛に騎乗せし我が心中の猛りは森を抜け 熱き血の川が流れし谷に沿う 湖を越え、丘を越え、我は風の号令に応じん いと高く予言を掲げよ、我が姫の為我は戦い、そして勝利せん
雷神よ、我を導き給え 我が最後の戦に挑む後先に於いて 我は其方の兵となりて光を捧げん 我が命と誇りある限り戦場を駆けん
あ~~~、とうとう戦士さん自ら神の子認定しちゃったよ・・・まぁ完全に吹っ切れたようで何よりです。あと馬・・・お前青毛やったんか・・・鹿毛にしちゃったけど今更面倒だからもうこれでいく。
にしても6行目the holy war is awaiting another fiery kingのfiery kingが誰を指すのか解釈が難しいところだの。暗黒王ことアクロンはずっとlord呼ばわりだったし・・・ま、でも消去法から言ってアクロンだろうなぁ。オイラぐらいの世代からするとアクロンてセーターでも洗ってそうな名前ではあるのだけど。
バラードの次は当然激しいメタルサウンドです。のっけから重厚感のある前奏から入り、間奏のストリングスや雷を再現したかのように激しく叩かれるドラム、サビのロシア民謡風男性コーラスの大合唱など非常にいい感じの曲ですが、何故かそこまで印象に残らない作品で、隠れた名曲止まりでしょうか。というのもですねぇ、雷関係の歌では3rdアルバムに押しも押されぬキラーチューンが御座いましてねぇ・・・その曲に隠れちまってるんじゃねぇかと思います。
てなところで今回は終わりです。次回は「Legendary Tales」の10曲目にしてトリを飾る表題曲「Legendary Tales」を予定しております。
・YoutubeでLord Of The Thunderを見ちゃる
【真うかつエピソード6264】
氷の戦士はエルガードのアレシウスに会った。アレシウスが仲間になった!
・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介、その6です。
アレシウスと共にエメラルドソードの探索を開始した氷の戦士ですが、ここにきてアンセロットで目の当たりにした惨劇の光景に心を苛まれます。
てなところで5曲目の紹介といきましょう。ファーストアルバム「Legendary Tales」の8曲目、「Echoes Of Tragedy」です。まずは1番の邦訳から。
惨劇の残響
陽光が影の戯れを作り出せし処 悲痛なる木霊が何故の死ぞ、何故ぞ神よ、と語りける 廃墟の狭間に在る聖なる血の湖を通らば 我は荒れ果てし祖国に落涙す
惨劇の残響、我が鋼の剣に刻まれん 魔獣に立ち向かいし終わりなき戦 黄昏の兵士共は地獄へ踵を返さん 劫火に燃え尽きよ、然もなくば我が名に於いて止めを刺してくれよう
惨劇の光景を怒りに変え、復讐のパワーへと上手く変換した、といった内容でしょうか。事あるごとにマイティマイティ言われる氷の戦士ですが、結構繊細なとこもあるのよね。
スピーディーなメタルサウンドの後ということで全体的にクラシック色の強い作品です。悲しみに満ちたAパートではファビオさんの静かなロックバラード、一転してBパートでは氷の戦士の怒りを体現したかのごとく勇壮な男性コーラスが響き渡りますが一貫してテンポはゆっくりです。こういう作品もあってこそのラプソディーだとは思いますが、やっぱり上位人気ではないですね(^^;。
てなところで今回は終わりです。次回は「Legendary Tales」の9曲目「Lord Of The Thunder」を予定しております。
・YoutubeでEchoes Of Tragedyを見ちゃる
【真うかつエピソード6263】
氷の戦士はここまで率いてきた兵団をアンセロットの砦の騎士隊長アルワルドに引き渡しました。砦では甚大な被害が出ていました。
・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介、その5です。
砦を離れた氷の戦士は、本格的にエメラルドソードの探索を開始します。第一の目標として象牙の門を開く為の鍵を手に入れなければなりませんが、まずはそのヒントを知る老魔法使いアレシウスの住むという緑の王国エルガードを目指しました。
長旅にはなりましたが夜明けの澄み切った空の下、ついに彼は目的地に到達しました(この辺りの情景をインストゥメンタルで表現したのが6曲目の「Virgin Skies」。チェンバロとリコーダーの音色が美しい曲です)。
てなところで5曲目の紹介といきましょう。ファーストアルバム「Legendary Tales」の7曲目、「Land Of Immortals」です。まずは2番Aパートまでの邦訳から。
神々の大地
謹聴、風の沈黙が其方の命運をば形作れり いざ、彼の者どもの罪をば映す鏡を直視せん 不屈の魂のみぞ龍の呪縛を打ち破らん 心の欲するところに従いて、アルゴンの林間を越えよ
神々の大地よ、我は其の日を待たん 其方らの天上高く在る英知に届き給う 神々の大地よ、我と共に有れ 此処より、長しえに
古のクロンの廃墟近く、エルガードの丘の狭間にて 其方は年旧りたる小人の計に合わん 第二の鍵を得んとせば、血の海を越えねばならぬ 其は止むことなき餓えに苛まれしタロスの棲む処
エルガードの緑の谷の町に到着した氷の戦士は、ついにアレシウスと対面を果たしました。彼は氷の戦士にこれからの指針となる予言を与え、この先の旅に帯同することとなります。なおアレシウスはこの一連の物語の書き手である重要な狂言回しであり、2作目アルバム以降、ちょくちょくナレーションという形で出しゃばっ参加してきます。
お馴染みのコーラスが無いなど、完全にメタル寄りのナンバーですが、文句なくこのアルバムきってのキラーチューンです。メロディの美しさとメリハリの効いた構成、何より合間の間奏が一々カッコイイにも程があり、特にCパート直後のシンセとギターの掛け合いは非常に聴きごたえがあります。
Wikipediaによればこの曲がこのバンドのファーストデモだそうで、あんたらは最初からこんな完成度の高い曲を作っちまってたんかい!?と驚くこと必至です。
一方ニコニコ大百科によれば、ヴォーカルのファビオさんは、
加入当初は「こんな歌は完全なるクソだ!」とまで扱き下ろし バンドの中心人物であったルカに「絞め殺そうかと思った。」と言わせた事もある。 ※その時歌っていた曲は1stアルバムでも人気の曲のLand Of Immortalsである。
・・・だそうで、マジっすかファビオさん?この曲合わなかったらほぼ全部の曲合わないと思うんですけど・・・てか和解出来て本当に良かったです。
閑話休題、この曲ですが爽快なメロディーに比して歌詞は難解です。サビ以外はアレシウスが氷の勇者に語るアドバイスということでこんな感じでいいんじゃねぇかと思いますが、問題は♪ラーンドオブイモータルズの方。Immortalには大別して3つの意味があり、
1.大元の意味であるところの「不死者」
2.転じて「神」
3.「不滅の」とか「不朽の」
どれにするかで歌の印象が随分と変わります。悩んだ末2.を選択しましたが、根拠としては氷の戦士が北方の出身である、という点ですね。今回の次の次に取り上げる予定の「Lord Of The Thunder」という曲があるのですが、北方人が雷の神とか言い出したらそりゃあ雷神トールを思い浮かべますよねぇ・・・。つまり氷の戦士は北欧神話に準ずる神を信仰しているのではないかと。でー、北欧神話には戦場で散った勇敢な戦士は死後勇者の殿堂であるヴァルハラへ迎え入れられる、という伝説がありまして、Land Of Immortalsとはすなわちその死後の天上界を指しているのではないか、と推論したわけです。「不滅の大地」・・・もカッコいいですけどね、Immortalsとsが付く以上これは複数形の名詞です。しかし、辞書に形容詞で「不滅の」はあるけど名詞で「不滅」とは載ってないんだよなぁ。
てなところで今回は終わりです。次回は「Legendary Tales」の8曲目「Echoes Of Tragedy」を予定しております。
・YoutubeでLand Of Immortalsを見ちゃる
【真うかつエピソード6261】
氷の戦士は、兵を送り届ける道中立ち寄った村でユニコーンを見ました。
・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介、その4です。
イレンガードの兵士を引き連れれアンセロット国の英雄の谷にある砦に到着した氷の戦士一行は、そこで想像を遥かに超えた惨状を目の当たりにします。
てなところで4曲目の紹介といきましょう。ファーストアルバム「Legendary Tales」の5曲目、「Flames Of Revenge」です。まずは1番の邦訳から。
復讐の炎
我が姫よ、何故亡くなり給うた? 此の惨劇の痛み受け入れ難し 雷鳴が空を撃ちし時、我は眼を閉じぬ 我は無垢なる死を眼前にして慟哭す 兄弟達よ、出立の準備は整いたり 貴公らの為に、勝たねばならぬ
時は満ちたり、さらば、親愛なる得難き輩よ アンセロットは我が助力を求めたり エルガードの陽の下より中原へ 我らが魔法の王国を救わん 屠られし全ての民が為、奴らに報いを受けさせん 目には目を
炎の意志と鋼の剣よ 祖国の為に我を支え給え 地獄の大軍を焼き尽くさん 猛り狂う復讐の炎の中にて
砦はダークランドの闇の貴公子ことダーガーの率いる先遣隊との激しい攻防で、甚大な被害を受けておりました。犠牲者も膨大な数に上り、その中にはアンセロットのアイリン姫も含まれておりました。氷の勇者はこの砦の守備隊長であり、アイリンの恋人でもあったアルワルドに引き連れてきた兵団を譲渡し、その指揮権を委ねます。
そして、ここまでの長い行程ですっかり仲良くなったイレンガードの兵士達、そして親友アルワルドとの別れを惜しみつつ、第一の目的、エメラルドソードの探索へと単騎で旅立つのでした。
てなところで曲紹介に参ります。
正しくタイトル通りの激しいメタルナンバーです。あまりの惨状に心揺さぶられた氷の戦士の心情を表すかのごとくファビオさんの長いシャウトが入ったりもします。一方でキッチリコーラスも組み込みの、哀愁溢れるパートもありーの、そういう意味ではこのアルバムコンセプトに則った王道の曲とも言えましょう。ただし幸か不幸か、この後に控えるナンバーの評価が高すぎて意外と目立たない曲である感は否めないです。
でもって歌詞のfarewell my dear old friendsは無難に「親愛なる得難き輩よ」と訳しましたが、old friendは一般的に旧友と訳します。これはイレンガードの兵士たちを指すもの(複数形だしね)と思っておりましたが、アルワルドも含まれる可能性が高いものと解釈します。いや、今会ったばかりの奴を旧友認定ってオカシイだろ?というツッコミもりましょうが、そうじゃなくて氷の戦士とアルワルドは元々認識があった可能性が高いと。え?どっからどう見ても田舎モンの裸戦士が遠く離れたアンセロットの騎士隊長と知り合いって無理なくね?というツッコミ、これもごもっともです。
ですが、氷の戦士は魔法王国同盟軍で最も偉い王様、ハロルド三世にすら知られた存在の有名人です。お互いどこかで会っててもおかしくないでしょう。例えばアルガロード王の御前試合試合とか。そしてここでもっと重要なのは、氷の戦士とアイリン姫も出会っている可能性が高いのです。そしてこの時氷の戦士は姫に対して仄かな恋心に近いものを抱いたと思われます。何分既に将来を誓いあった両想いの恋人がいたわけで、この感情は直ぐに封印したと思いますが。
そこまで推察される理由。この曲も含め今後も氷の戦士は「我が姫の為に」を連呼します。ここまで会ったことも無いとしたら、親友の彼女に対して思い入れが激しすぎるってもんでしょう。大体我が姫ってさぁ・・・君の国の姫じゃないんだよ?
以上は歌はおろか説明書きにすら載ってないオイラの独自解釈なのでその点はご了承下さい。
なお、ここまで順調だっただけに目の前の現実が厳しすぎたせいか、この後氷の戦士はしばらく軽くメンタル病みます。
---以下ネタバレにつきしばし白字
実は姫、生きてます。つか虚構世界における「唐突な主要女性キャラの死」は生存フラグである場合が多々あります。みんな「北斗の拳」や「るろうに剣心」で学びましたね?な訳でベタベタクサクサのファンタジー作品である本作としては至極王道な流れとも言えましょう。でもそうすると、Now I close your eyes while thunder strikes the skyのyourって誰のよ?姫が死んでるならその亡骸だろうけどさぁ・・・歌詞のマチガイかと思って何回も聴きなおしたけど、間違いなくyourつってるな・・・。何やかんやとこの後から判明するこの事実がこの曲の評価を地味に下げてる一因のような気がしてなりません。
ネタバレここまで---
てなところで今回は終わりです。次回は「Legendary Tales」の7曲目「Land Of Immortals」を予定しております。
・YoutubeでFlames Of Revengeを見ちゃる
【真うかつエピソード6260】
王様に命じられて暗黒王を倒すためにエメラルドの剣を探す氷の戦士は、兵を引き連れて夜行を敢行しました。雪が綺麗だったそうです。
・・・ハイ、というわけでラプソディー・オブ・ファイアの名曲シリーズ、エメラルドソード・サーガの曲紹介、その3です。前回吹雪の強行軍を慣行した氷の戦士御一行様。氷属性の戦士はともかく、他の兵士の皆さんは前回の吹雪は寒くなかったのかと心配にもなりますが、隊長同様綺麗だなーって感激していた模様です。ほぼ裸の隊長と違ってガッツリ着込んでるんだろうな。
首尾よくアルガロードに兵士を送り届けました氷の戦士ですが、アルガロードの王様からさらにその一部を既に暗黒王軍の先遣隊により危機的状況に陥っているアンセロットに送り届けることを命じられます。今回の歌はその道中、立ち寄った村での出来事について語られております。
てなところで3曲目の紹介といきましょう。ファーストアルバム「Legendary Tales」の4曲目、「Forest Of Unicorns」です。まずは1番の邦訳から。
ユニコーンの森
走れ聖なる愛しき馬よ この穏やかなる日に 類稀なる静けさに包まれし 光溢るる谷を駆け抜けよ
堅牢なる木々よ、我に声を聞かせよ 古の記憶を 我に伝え給え、汝の知る 先人が勝利せし壮絶なる戦の記憶を
不浄なる焔をば警戒せよ 我が木々の守護者よ 彼の焔は我が記憶を焼き尽くすこと叶わず 歴代の王の英知、 此の森の秘密、 ユニコーンの乗り手よ 此の谷の至宝は 自由が其の王位を待つ処 長しえに愛もて統治されし 争いの無き処にあらん
氷の戦士が立ち寄ったユニコーンの谷は、かつて暗黒神クロンと同盟国との間で苛烈な戦が繰り広げられ、そして同盟国が勝利した場所でした。そして氷の戦士の先祖もその戦に参加していたんです。な、わけで氷の戦士にとってこの場所を訪れるのは予てからの念願でした。
ユニコーンの谷というだけあってこの谷にある森にはユニコーンが生息しますが、現在は絶滅危惧種で滅多に見られません。ん・・・イラストの馬っこはユニコーンじゃねぇの?氷の戦士すげぇじゃん。
・・・
ゴメンナサイ、このCDのジャケ、白いユニコーンにまたがる氷の戦士の後姿が描かれてるんですよね。なんでずっと愛馬もユニコーンだと思っておったのですが、どうやら普通の馬だったようです;。が、この馬のキャラには既に愛着が湧いてしまったので、このまま行きます。角はお飾りの付け角ってことで(ま、この馬のビジュアルに関してはもう一つデカいミスを犯しておりますがね・・・詳細は4話ほど後に)。
さて、言い訳が長くなりましたが曲紹介に参ります。
Warrior Of Ice、Rage Of The Winterとアップテンポの曲が続いた後のこの曲の入りは、かなりゆったりした曲調です。お、さすがに3曲目は泣けるロックバラードかなんかで雰囲気変えてきたかな?と思ったらいきなりの♪Beware of unholy fire~でビックリさせられました。急にアップテンポの古いアイルランド民謡か、フォークロア、といった調子のメロディに移行するのですが、この際女性ボーカルが割り込んできて、ファビオさんと息の合ったユニゾンを繰り広げるのですよ。いやはや、この人たち簡単には「普通の展開の曲」ってのを披露してこないよなぁ、もちろんいい意味で。
それにしてもホント、ビウェアオブアンホリファイア~~~って語呂よすぎ、よくこんな文章思いついたなぁ。タブラトゥーラとかあの辺りが大好きなオイラとしてはこのアルバムベスト3に入るお気に入りの楽曲ですが、世間一般的な評価はそうでもないのよね。やっぱ世のメタラーは疾走感のある曲が好きなんだな。確かにこの曲ではギターとドラムとベースはさして仕事してない気がします(^^;。
さて、今しばし曲の場面について語りましょう。休息を取る部隊を離れ、一人森で微睡む氷の戦士は一頭のユニコーンの疾走に邂逅する、という幸運に恵まれます。気分が高揚した戦士は、この森の木々に彼らが記憶する太古の戦の情報について問いかけます。一応返答はあったようですが、無念にも知りたい事とは違う答えが返ってきた感は否めません(^^;。まぁ不浄なる炎には注意した方がよさそうです。
てなところで今回は終わりです。次回は「Legendary Tales」の5曲目「Flames of Revenge」を予定しております。ここまで物語はゆったり日常回ペースで進行しておりましたが、いよいよ次回から大きく動きます。
・YoutubeでForest of Unicornsを見ちゃる
【真うかつエピソード6259】
では早速序章の説明・・・に入る前にもっと大事なこと忘れてました。バンドメンバーのご紹介がまだでしたね(汗)。シリーズ途中で入れ替わりありますが、第一作「Legendary Tales」時点では以下の通りです。
メタルシンガーの中でも高音に定評のあるパワフルな声量の持ち主。「ラプソディーって厨二臭い歌歌ってるネタバンドがいるらしーぜ、ちょっくら聴いてやっか♪」なんて軽い気持ちでLegendary Talesを聴こうものなら「Warrior Of Ice」の冒頭で「ファッ!?」となること請け合いです。ちなみにこのバンドでは2代目ボーカルですが、初代の方はメジャーCDデビュー前にいなくなってるのでよくわからんとです。
全ての作詞と、作曲を担当するこのシリーズの厨二臭さの元凶(褒め言葉)。しかしですね、こう言ってはなんですが、ティーンの頃に熱中して書いてたオリジナルファンタジー小説(ただし内容はかなりベッタベタ)を何とかして世に出そうと思い立つ奴ぁゴマンといると思いますよ。しかし作詞作曲、およびギターの才能に恵まれ、あと魅力的なメンバーとちゃんとプロデュースしてくれる人をかき集められるカリスマを持ち合わせられる奴ぁ、まぁ100万人に一人もおらんでしょ。でもこの人は全てやってのけたのよ。オリジナルの世界観を持つ楽曲をメタルとシンフォニーの融合という至高の形で世に送り出し、そして成功させるという、ある意味世の重度オタク垂涎の的の偉業を成し遂げた人物。なお、結構なイケメン。
ルカの相棒の古参メンバー。楽曲の作曲はこの人とルカさんの共同作業。後に同じくファーストネームがアレックスのメンバーが加入したため、スタロポリと呼ばれることが多い。確かな演奏技術を持つバンドの縁の下の力持ち。栗原類似。
初代ドラマー。2バスドコドコ踏み鳴らし続けねばならないメタルバンドのドラマーってホント大変だと思う。
この当時の正式メンバーは以上です。ベースの方とかはサポートメンバーということになりますね。
なお、ライブ時のメンバーの衣装は至って普通。ファンタジー系の曲を演奏しているからってフルプレートアーマー着たりローブ羽織ったりはしてません。悪魔っぽい特殊メイクなんかもしてません。髪形もわりと普通で、ド派手な色に染めワックスでバリバリ立ててる人はおらず、わりとナチュラルな長髪と短髪とハ・・・やや寂しい毛髪量の人しかいません。
ついでにこの章の主な登場人物もご紹介。
主人公。北方の出身。常にマイティマイティ言われてるし自分でも言ってるベタな脳筋主人公だが、実直な好漢で結構人望もある。本名は不明。
・王様
この作品には王様は複数人出てくるが、とりあえず氷の戦士に勅命を与えたアルガロード王ハロルド三世だけ覚えておけばOK(多分)。
・アルワルド
暗黒王軍の猛攻に晒される砦を守るアンセロットの守備隊長。アイリン姫という恋人がいたが・・・
エメラルドソード探索の手掛かりを知る賢者にして魔法使い。一連の物語の書き手。
・兵士たち
あまり目立たないが確実に存在する。氷の戦士が率いてきたイレンガードのブラザーやアンセロットの守備隊など。
氷の戦士の愛馬。いい加減な作者のおかげで本来黒い馬でなければいけないところ茶色かったり、角が生えてたり生えてなかったりする。馬使いの荒いご主人に辟易しながらも何だかんだと付き合いがいい。
さて前置きが長くなりましたが、エメラルドソード・サーガ、序章の物語です。
・太古の昔、アルガロードを中心とする魔法王国群が暗黒神クロンを名乗るダークランドの暗黒の領主の侵略を受けました。奴らの目的は魔法王国にあるというエメラルドソードの強奪でした。
・エメラルドソードとは持つものに絶対的な力を与える剣で、戦争の勝利を約束し、世を支配下に収めることを可能とすると言われていました。
・この緊急事態にアルガロード、イレンガード、 エルガード、アンセロットの4つの国を中心とした魔法国家群はアルガロード王の下一致団結し、見事撃退しました。
・それから幾年月か流れ、再びダークランドは兵を上げました。クロンの末裔を名乗るアクロンが再びアルガロードへの侵攻を開始したのです。アクロンの軍勢は先の大戦時より強力で、既にダークランドに近い町は甚大な被害を受けています。
・この危機に立ち向かうべく魔法王国群は再び団結しました。早速4人の王は賢人会議を開き、いよいよエメラルドソードの力が必要という結論に至りました。
・しかしエメラルドソードは現在所在がわかりません。古の伝聞により、混沌の地にある「象牙の門」を開いた先にある、またその門を開けるには3つの鍵が必要であるという事まではわかっており、これまで何人もの屈強な戦士がそれを得ようと試みましたが、誰一人として帰ってきませんでした。
・誰にこの困難な挑戦を挑ませるか?4人の王のうちの一人、アルガロードのハロルド3世王が決断しました。「北方の血を引く『氷の息子』こそが適任である」と。
・かくして氷の息子こと氷の戦士の住むロアガードに使者が向かいました。氷の勇者に勅命を下す為に。
・・・うん、これで大体合ってると思うけど、ここまでベタな物語のベタな序章だとはなぁ・・・;。
「Warrior Of Ice」に続く。
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